0011 名古屋グランパス 2014年新体制発表会

■2014(平成26)年1月19日(日)午後 晴

 伏見駅から伏見ライフプラザに至る、国道19号の歩道には、グランパスグッズを身に付けたサポーターが大勢いました。私もコートの下にルコックの赤いトレーナーを着て、妻とともに鯱城(こじょう)ホールに歩を進めます。

 会場には、2,500人を超える応募者から選ばれた約700人のファン・サポーターが集結しました。クラブ史上初となるメディア、ファン・サポーター合同での新体制発表会です。
 私たちの指定席は15列の25、26席。会場の真ん真ん中の列の右端でした。良い席が当たりました。

 2014チームスローガンは
  『 改 ・ Re:Vision』

 「改」には、「古いもの、旧来のものを新しいものと入れ替える」「悪い点、不備な点などを良い方へ変える」つまり「新しくなる」ことです。英語なら、「renew」とか「change」となるでしょう。
 「Re」は、「再び」。「Vision」は、「姿、予見、先見、洞察力、想像力、理想像」といった意味があります。この2つの単語を合体して 「Revision」になると「改訂、「改正」を意味します。
 目指すべき姿、あるべき理想像に向け今のチーム状況を“改新”しよう、“改善”しよう。勝負強いグランパス、そして連動性と躍動感のあるサッカーを取り戻すために“改革”し、“改心”しようという強い決意を現していると思います。

 ストイコビッチ前監督は2010年の優勝メンバーをリスペクトし過ぎて、若手選手への切り替えが上手くいかなかったと思います。
 西野朗新監督には、若手選手をしっかり育ててもらい、どの選手が出ても同じ戦いができるようなチームを作り上げることを強く要望したいと思います。
 移籍選手に頼らないで、クラブ生え抜きの選手を育成してもらいたい。個人の能力に頼るだけでなく、連携を重視し、組織として戦ってほしいです。

 西野監督は「相手の動きを待って前へと出るリアクションサッカーよりも、自分達でアクションを起こし前へと出る攻撃的サッカーを目指す。」「一晩で本田圭佑選手(ACミラン所属)になる方法はない。単調な事ですが毎日の生活、しっかりとしたトレーニング、そうした着実な積み重ねがあって、夢が実現する。」「僕自身も魔法を持ってグランパスへ来たわけではない。一朝一夕に選手をレベルアップする事はできない。」等々と述べられていました。

 新加入選手は11選手。新人が6人、4人が他チームからの移籍選手。
 なかでも、今年の全国高校選手権でベスト4になった京都橘高校から加入した小屋松選手は、とてもしっかりした発言で、近い将来の活躍が期待できました。
 プロの世界は厳しいでしょう。この中から何人選手が生き残れるか。一人でも多く、グランパスの中でレギュラー、世界にチャレンジできる選手、そして日本代表へと、成長してもらいたいと願わずにはおられません。