◆2020(令和2)年6月24日(水) 曇
新型コロナウイルス感染拡大が初期の頃、マスク不足がありました。
マスクの製造は、ほとんど中国が担っています。日本では1割も作っていないそうです。
中国が自国消費を優先したり、他国への出荷を制限したりすると、不足状態になってしまう訳です。
感染症関係の医療機器・用品でも外国製がほとんどだそうで、マスク同様、不足状態があったとの報道がありました。
グローバル化が進行する現代社会では、製造業は人件費の安い中国や東南アジア諸国へシフトしています。衣料や生活用品を中心に「made in China」が世界を席巻しています。
それが良いことなのか悪いことなのか私には判断がつきかねますが、少なくとも今回のコロナ禍で、製造業の大部分を外国に委ねるのは、危ういことだと思うようになりました。
また、外出自粛生活が続く中でも、私の場合は特段、不便はありませんでした。生活に必要な物品は購入できましたし、必要なサービスの提供を受けることができました。
今まで人手不足だと言われていたのが、一転、人員過剰となっています。
不適切な言い方かもしれませんが、いかに無駄な仕事、過剰なサービスが多かったかがわかります。
思うに、日本は再び、ものづくりの国に回帰すべきではないでしょうか。人はものづくりの分野で輝くべきではないでしょうか。
日本経済新聞の記事によると、コロナ禍で自転車通勤・移動が見直されているのですが、アジアでの製造が滞り、物流が途絶えたことで、自転車が入手しにくくなる事態が起きたそうです。
自転車の世界を見れば、ママチャリのほとんどは中国製、スポーツサイクルでも中級クラス以下は中国製(あるいはインドネシアやベトナム製)、高級車は台湾製という図式です。
街の自転車屋やホームセンターでは、パナソニックの電動アシストサイクル以外に日本製の自転車を見かけることはありません。スポーツサイクルショップでもしかり。中国製・台湾製以外のバイクは展示されていません。名古屋市南区のカトーサイクルでの展示品を見ても、一部のフレーム単体品を除けば、あるのは英国製のブロンプトンぐらいでしょうか。
今の若い世代の人達は、どこで生産されていようが気にしないと思います。ブランドロゴやデザインのかっこよさで自転車を選ぶでしょう。
私は、日本製のブリヂストンやミヤタ、ナショナル自転車(現パナソニック)に乗ってきました。
ブリヂストンの『ユーラシア(EURASIA)』や『ワイルドウエスト(WILDWEST)』、ミヤタの『リッジ・ランナー(RIDGE-RUNNER)』、そして今も現役のパナソニックのPOSクロモリロードバイク。
日本製の現物と歴史を知っています。ですから、こだわりがあります。
これから先、日本製の自転車が手に入りにくくなると思うと、とても悲しいです。
ものづくり日本で、再び国産自転車を製造して欲しいです。