■2023(令和5)年6月10日(土) 曇
2週続けて中止になってしまうのか、と思いましたが、今日は運良く曇となって探訪あいちを実施できました。
大垣市は豊富な地下水に恵まれ、市内の至る所に湧き水があり、「水の都」と呼ばれていることを最近知りました。市のホームページから「わくわく湧き水マップ」をダウンロードし、大垣の湧き水を巡る探訪あいちを企画しました。
<①水都北口オアシス>
大垣駅の北口にある『水都北口オアシス』に、4名の参加者が集合してくれました。
ここには地下150mから湧き出ている自噴井があり、その壁面にはフズリナとウミユリの化石が埋め込まれています。
ちょうど清掃作業をしていたおじさんによると、かつては紡績工場が大量の地下水を使用していたが、工場がなくなり、近年湧き水が出てきた場所もあるそうです。ここは平成24年(2012年)に整備されました。
<②加賀野八幡神社井戸>
2個所目は、駅から西に2kmほど進んだところにある加賀野八幡神社井戸。
大垣の自噴水を代表し、一番歴史あるもので、岐阜県の名水、そして環境省の平成の名水百選に選ばれています。清らかな地下水がこんこんと湧き出でていて、ハリヨの生息地にもなっています。
ハリヨは、冷たいきれいな水の中にしかすむことができない魚で、湧き水があるところや、その近くにだけ棲んでいる、体長5cmほどのトゲウオ科の淡水魚です。現在は、滋賀県北東部と岐阜県西南濃地方にしか生息していません。岐阜県の天然記念物に指定され、大垣市では市の魚に定めています。
ポリタンクやペットボトルに水を汲む人が絶え間なく訪れます。この水で御飯を炊いたり、料理に使ったり、珈琲をいれたりしているそうです。
ちょうどサイクリング中の男性2人がいてタブレットで何やら探していました。
「お勧めのサイクリングコースがあったら教えてください」
「私たちも地元の人間じゃないのでわかりません。今日は大垣の湧き水めぐりをしてるんです」
「それは面白そうですね」
私が持っていた湧き水マップを写真に撮っていかれました。
<③(株)イビコン『創造の泉』>
株式会社イビコンはコンクリート製品の製造会社です。側溝のコンクリート枡、防護柵など道路でよく見られるものです。『創造の泉』は会社50周年記念事業として設置したもので、地下148mまで掘られた井戸からの自噴する泉です。広場にはしだれ桜も植えられています。ちょうど中学生の男子が自転車で水を汲みに来ていたので、シャッターを押してもらいました。
<④曽根城公園>
旧中山道と大島堤サイクリングロードを通って、本日の訪問地で一番北にある曽根城公園に到着しました。芝生広場や釣りができる池のある大きな公園です。トイレで用を足した後、まずは花菖蒲園に。150種以上のショウブが植えられ、白や紫、黄色など、色とりどりの花が色鮮やかに咲き誇っています。明日の日曜日には花しょうぶ祭が開催さるようですが、この日も大勢の人々が訪れていました。
公園の南にあるハリヨ池は、湧水で、きれいな水をたたえています。ここではハリヨを間近に見ることができます。人に慣れているのでしょうか。
<⑤曽根華渓寺乃福水>
曽根城公園の南に隣接している華渓寺には「福水」という湧き水があります。平成21年(2009年)にできた比較的新しい自噴井です。地下149mから勢いよく水が湧き上がっています。飲み水として利用することができ、きれいでおいしい水です。
この南側には「名水わさび」というわさびを栽培・加工・販売する店があります。通年の水温が15℃以下で栄養分が豊富なきれいな水でないと大きく育たない『真妻わさび』という最高級品種のわさびが栽培されているそうです。
ここから南へ進路を取ります。
<⑥北方町がま広場>
田んぼの中にポツンと存在しています。
「がま(河間)」というのは、地下水が自然に湧き出し「泉」ができた所のことです。地下水の豊富な大垣ならではのものです。
「がま」は、昔は大垣市のいたるところに存在していましたが、近代工業の発達に伴う地下水の汲み上げの急増により、地下水位が低下し、また土地改良事業の実施等によりその数を減らしていきました。そのような中で、北方町の「がま」は、大垣市では唯一、当時の面影を残し、市の景観資産となっています。澄んだ水の中には大型の鯉が何匹もゆったりと泳いでいました。
<⑦西之川ハリヨの池広場>
住宅街の公園に水が湧き出る池があり、ハリヨの生息地となっています。「岐阜県天然記念物 ハリヨ生息地」の標識が立っています。残念ながらハリヨは確認できませんでした。
通路脇の水路もきれいに整備され、流れる水も澄んでいて汚れがありません。名古屋の水路とはぜんぜん違います。
<⑧大垣女子短期大学『みずき森水』>
女子短期大学キャンパスの緑豊かな庭園内にあります。男性には少し入りづらい雰囲気もありますが、道路に面したところに入口があるので、自由に井戸水を利用することができます。飲むことができる湧き水の他に、せせらぎや池もあります。短大の校舎耐震補強工事の際にミネラル分の豊富な水脈を発見できたため、平成16年(2004年)に整備されました。
さらに南に進んで、ランチとしましょう。
「レストラン中野」は50~60年続く、地元の洋食屋です。年配のお客さんが多く、地元の人に愛されていることがわかります。
今日の日替わりランチはハンバーグ。4人とも同メニューを注文しました。
<⑨八幡神社『大垣の湧水』>
JR東海道線のガードを潜って、大垣駅の南側に行きます。
八幡神社の境内に東屋と井戸舟が整備されています。大垣駅にも近く、多くの市民が自噴水を汲みに来ています。この水を使用している飲食店もあるそうです。
<⑩水都の泉>
大垣駅南口ロータリーに行きます。
駅前街区広場に整備されているのが「水都の泉」です。地下210メートルから湧く自噴井戸です。その周りには噴水もあり、見た目は涼しげですが、日陰がないので長居はできません。
<⑪高屋稲荷神社>
駅からほど近い神社の境内にあります。今まで見た井戸舟と違って、湧き出た水が2段の水槽を流れ落ちる形になっています。
<⑫栗屋公園>
自噴水があるだけの小さな公園です。大垣市章と桜の花びらを模した湧水口があります。水質検査はされていますが、ちょっと飲みにくい感じがします。
<⑬名水 大手いこ井の泉緑地>
駅通り大垣公園東交差点南の金蝶園総本家隣にある自噴水です。中心市街地にこんな泉があるとは不思議なくらいです。名物の『水まんじゅう』も、この水を使っているのでしょうか。
<⑭俵町薬木広場>
市役所の南、街角にある小さな広場です。江戸時代に、飯沼慾斎(いいぬまよくさい)という薬草にくわしい学者が大垣に住んでいたという縁で整備されました。ウメ、キハダ、キンカン、ウコギ、アオギリなど約30種の薬木が植栽されていて、薬木名とその薬効などが書かれた説明板もあります。井戸舟は飯沼慾斎の胸像の横にありました。水は湧いていますが、自噴ではなくポンプでくみ上げているそうです。
<⑮むすびの泉>
奥の細道むすびの地記念館の敷地内にあります。深さ147mから湧いています。
駐車場を掃除していたおじさんが、カラー版の「わくわく湧き水マップ」を私たちに配ってくれました。
「蛤はまぐりのふたみにわかれ 行く秋ぞ」
松尾芭蕉は「奥の細道」の旅(約600里、2400km)をここ大垣の地で終え、結びの句を詠みました。1日30キロ、40キロと歩きに歩いたそうです。
本日の探訪あいちは20kmにも満たない距離ですが、ここで結びとしましょう。
大垣城前のお店で教えていただいた喫茶店に行ってみました。
「珈琲幸房 多香」
豆、焙煎、抽出に、一連のこだわりのある店です。マスターによれば、水も大垣の地下水を浄化した軟水を使用しているとのこと。珈琲カップは棚に陳列している中から自分の好きなデザインのものを選びます。
味音痴なのでどう表現したらいいのかわかりませんが、注文した『本日のコーヒー、グアテマラ』は美味しかったです。
雨に降られることなく、無事に終了できて安堵です。
【サイクリングコース】
大垣駅北口(午前9時)⇒ ①水都北口オアシス ⇒ ②加賀野八幡神社井戸 ⇒ ③(株)イビコン『創造の泉』 ⇒ ④曽根城公園 ⇒ ⑤曽根華渓寺乃福水 ⇒ ⑥北方町がま広場 ⇒ ⑦西之川ハリヨの池広場 ⇒ ⑧大垣女子短期大学『みずき森水』 ⇒ 昼食:レストラン中野 ⇒ ⑨八幡神社『大垣の湧水』 ⇒ ⑩水都の泉 ⇒ ⑪高屋稲荷神社 ⇒ ⑫栗屋公園 ⇒ ⑬名水 大手いこ井の泉緑地 ⇒ ⑭俵町薬木広場 ⇒ ⑮むすびの泉 ⇒ 珈琲幸房多香 ⇒ 大垣駅南口・解散(午後2時40分)
距離:19km
所要時間:5時間40分
【参加者】
岩田さん、大安の西川さん、白のトレックさん、幹事(まつぼっクリ) 計4人
使用自転車:TREK F600
走行距離:30.2km(累計距離459km)
走行時間:2時間24分
【PS】
コーヒーを楽しんだ後、大安の西川さんのMULLERに乗せてもらいました。クロモリですが、振動吸収性がよくて身体への負担が少なく感じました。また、路面追従性もよくて、自分が漕いだ力が、そのまま“推進力”になる感覚です。乗りやすいバイクだなと思いました。私も欲しくなりました。会社は三重県にあるそうです。
【行程・交通費】
6:30 自宅発
7:09 金山駅
7:52 大垣駅 860円
9:00 大垣駅北口スタート
14:40 大垣駅南口ゴール
14:56 大垣駅
15:35 金山駅 860円
16:30 自宅着
★当日の写真は、愛知県サイクリング協会のホームページ➔「フォトギャラリー」➔「探訪あいち2023」➔「6月10日(土) 大垣わくわく湧水めぐり」を御覧ください。
https://hasirenai.com/photo-index2023.html