0224 花と緑の夢マラソン

◆2015(平成27)年10月10日(土) 曇

 愛・地球博閉幕10年を記念して、“自然の叡智”を感じ、学び、感謝するマラソンとして、花と緑の夢マラソンinモリコロパークが開催されました。
 第32回全国都市緑化あいちフェア応援事業なので、参加賞は鉢植えの花です。

 愛・地球博記念公園に来園したのは3年半ぶりです。公園西駅口が新しく設けられ、花壇など園内が美しく整備されているのに少し驚きました。

 メイン会場の芝生広場で着替えていると、隣に同年代と思われるおじさんが座っていて、フランク・ショーターのキャップをかぶっていました。
 懐かしいなぁ‥‥
 今の若いランナーは、フランクショーターランニングギアを知らないんじゃないでしょうか。

 フランク・ショーター(Frank Shorter)は、1947年生まれのアメリカの男子マラソン選手です。ミュンヘンオリンピックのマラソン競技でアメリカに64年ぶりに金メダルをもたらしました。
 日本にも馴染みがあって、1973年の毎日マラソン(現・びわ湖毎日マラソン)での出来事は伝説になっています。
 この大会に出場したショーターは、レース中にトイレに行きたくなり、沿道の観客の持っていた小旗(主催新聞社が配布するもの)を数本引きちぎり、それを手にしてコースを逸れてトイレで用を足しました。その後、そのままコースに復帰してレースを継続し、優勝してしまったのです。しかも、大会新記録のおまけ付きです。アクシデントがあったにもかかわらず、独走で優勝したのですから、ショーターの実力は抜きん出ていたのでしょう。この大会記録はその後12年間、更新されませんでした。

 その後、彼は、自身のランニングウェアブランド、フランクショーターランニングギアを立ち上げました。1978年に日本法人設立。アシックスからそのブランドは発売され、当時は名古屋市昭和区八事の『ジョグ・コジマ』など限られたショップでしか手に入らなかったため、我々の年代のランナーには、憧れであり、定番の商品でした。
 私自身もフランクショーターのランパンやランシャツなどを今でも愛用しています。
 アシックスとのライセンス契約がなくなってからは、ショップで商品を見ることもなくなり、グッズを身につけている人も少なくなりました。
 今は、ネットでの販売が中心のようです。

 今日の大会の魅力は、普段はランニングすることができないサイクリングコースを走ることができることです。ここを反時計回りに、ハーフマラソンは4周、クォーターマラソンは2周します。
 午前9時45分にハーフがスタート、私がエントリーしたクォーターは10時10分にスタートです。

 コースはアップダウンを繰り返しますが、前半が上り基調、後半が下り基調のスネークロードです。無駄な距離を走らないよう、コース取りが大切です。前方の曲がり具合を予め見据えて、最短距離を走るようにするのです。

 鼻水が出て、痰が絡んで、体調十全ではなかったのですが、脚の方はリズム良く動いてくれました。
 1周目を通過したとき、時計を見ると29分。
 ちょっと、1時間を切るのは難しいか‥‥
 でも、前半のペースを維持できれば、いけるかな?
 周りのペースに惑わされることなく、タイムを気にすることなく、とにかくマイペース。

 それにしても、昨今のランニングブームで女性ランナーが多いですね。しかもファッショナブルな人が多い。
 私は今日、久々にランパン、ランシャツでしたが、スタートのとき周りを見ると、ランシャツ姿の人は自分以外には1人しかいませんでした。

 2週目に入ると混雑が解消されてペースが保ちやすくなりました。気合いも入れ直します。と言ってもペースアップしたわけではなく、前半のペースを維持するために馬力を上げただけです。

 周回を終え、サイクリングコースから芝生広場への坂道を下ります。若い人は勢いを付けてどんどん駆け抜けていきます。私は下り坂が苦手ですし、膝に悪いので無理はしません。

 ゴール手前、計測の時計を見ると、59分台でした。
 おっ! 1時間を切れた。
 イーブンペースを維持できた結果です。

種目:クォーターマラソン(男子)
記録:59分14秒
順位:85位/173人中
使用シューズ:asics T3