0223 探訪あいち 東海道スタンプラリー2015

◆2015(平成27)年10月4日(日) 曇のち晴

 東海道は江戸と上方を結ぶ大幹線道路、それは21世紀の今も変わりません。

 今年で9回目の「トコトコ東海道」は、名所旧跡のスタンプとおすすめ店のスタンプをセットで5宿以上集めて応募すると、東海道の美味しい物産が当たります。このスタンプラリーをサイクリングで巡る探訪あいちを実施して、今回で7回目となりました。
 旧東海道の宿場や史跡、ルートはほぼ頭に入っていますから、地図やナビがなくても大丈夫です。
 昨年は鳴海宿から藤川宿までを往復しました。今年はその続きで、藤川宿から二川宿までを往復することにします。

藤川宿
 名鉄電車で、8時ちょうどに藤川駅に到着。美合駅から一緒になったFOCUSの山田さんと鉄のGIOSさんとともに、輪行袋から自転車を取り出し組み立てました。
 地元のコシダさんと茄子紺Trekさんが自走で現れ、全員が時間前に集合しました。
 残念ながら、Kuwanaさんは、昨日のブルベで疲労困憊のため、欠席となりました。

 道の駅藤川宿の開店は9時のため、ここのスタンプはゴール後に押すことにします。
 昨年、復元された高札場の前で最初の記念撮影をして、本宿へ向かいます。

 本宿の一里塚跡を過ぎると、法蔵寺の歴史ある境内が私たちを迎えてくれます。ここには、かの新撰組隊長、近藤勇首塚があります。
 江戸で処刑された近藤勇首塚が、なぜ岡崎の地にあるのでしょう。
 案内板によると、
 近藤勇は東京板橋の刑場で斬首、首は京都三条大橋西に晒されたが、同士が三晩目に持出し近藤勇ゆかりの京都誓願寺に持ち込みました。
 この塚は近藤勇と縁のあった京都誓願寺の住職がこの法蔵寺の住職になったため、土方歳三新選組の同士達とこの寺に埋めたと言われています。
 逆賊ということでわからぬ様埋めていたが、昭和33年京都誓願寺で記録が見つかり、また他にも文献が見つかって照合した結果、この地を掘り返し、台座や遺品なども出土したそうです。
 この塚は近藤勇の親族関係者の努力で整備され、胸像も建てられました。

赤坂宿
 今日1日で5宿のスタンプを集めたかったのですが、赤坂宿で1つしかないおすすめ店『どんぐり茶屋あかり』が土、日休みのため、4宿しか集めることができません。皆さんにお詫びします。
 やむなく、赤坂休憩所『よらまいかん』はパスです。
 安藤広重の浮世絵にも描かれている旅籠屋・大橋屋の提灯がありませんでした。古くなって吊り下げられなくなったのでしょうか。
 ところで、「赤坂」といえば、東京の赤坂が有名ですが、この地名は「赤土の坂」に由来し、全国各地に分布しています。また、中山道にも赤坂宿(岐阜県大垣市)があります。

 藤川から二川までの間には、藤川(岡崎市藤川町)、本宿(岡崎市本宿町)、長沢(豊川市音羽町長沢)、御油豊川市国府町)、伊奈(豊川市小坂井町伊奈)、下地(豊橋市下地町四丁目)、飯村(豊橋市三ノ輪町)、二川(豊橋市二川町字東町)の8つの一里塚があります。ただ、現存している塚は一つもなく、いずれも跡地を示す石柱などが立てられているだけです。

御油宿
 東海道の両脇に600mにわたって続く御油の松並木は、最大の見所の一つと言ってよいでしょう。夏は日差しを避け、冬は防風・防雪の役目を果たしていました。江戸時代の滑稽本東海道中膝栗毛』のなかで、弥次郎兵衛と喜多八がここでキツネに化かされた話が描かれています。
 和洋菓子『御油おふく』で本日最初のスタンプを押してもらいます。私は下見のとき「黒ごまプリン」を食べましたが、今日は「昔ながらのプリン」を食べました。優しい甘さで美味しいです。
 『御油の松並木資料館』に着いたのは開館時間の午前10時前。でも、係のおばさんは入館させてくれました。江戸時代の御油宿の町並みのジオラマや広重の浮世絵版画、近世交通文書などの資料が展示されています。

 御油の追分は、東海道姫街道の分かれ道です。一昨年にはなかった木製の「姫街道」標識が設置されていました。

吉田宿
 高橋を渡ると、豊橋市に入ります。右手に魚市場があります。
 下地一里塚を過ぎると、まもなく右手に見える橋が「豊橋(とよばし)」です。この橋の名が現在の豊橋の語源に名なりました。

 豊橋(とよばし)の袂にある湊神明社に到着。
 吉田宿は伊勢へつながる湊町でした。この神社はそこに由来しているのでしょうか。
 社に近づくと、江戸時代の旅装束姿の若いお兄さんが出迎えてくれました。どうしてそんな姿で立っているのだろう、と思いましたが、次々とやって来るウォーカーで合点がいきました。今日は吉田宿で宿場まちウォークが行われていたのです。
 そのお兄さんは、「トコトコ東海道」のパンフレットのモデルも務めていて、一緒に記念撮影をしてもらいました。自転車ツーリングと江戸の旅装束との絶妙なショットです。
 吉田宿本陣跡は、今は、うなぎ屋『丸よ』になっています。
 豊橋市街地の曲尺手を通過すると、東八町からは交通量の多い国道1号を走らなければなりません。

二川宿
 湊神明社からおよそ10km、最終目的地、三河遠江の国境にある、二川宿へ。
 軍事上、直線的に攻められることを防ぐための枡形に曲がった道(サーキットのシケインみたいなもの)や本陣が残り、江戸時代の雰囲気が漂う町です。

 日蓮宗の寺院・妙泉寺にて、名所旧跡スタンプをセルフで押します。どのような謂われがあるのかわかりませんが、境内には自然石に刻まれた松尾芭蕉の句碑が鎮座しています。
 ヤマサちくわ二川店では、一品しか買わなかったのに、5人分のおすすめ店スタンプを押してくれました。
 お店のおばさんから、「皆さんかっこいいですね」。

 お昼ご飯は開店1周年の日本料理『富多川』にて。予約しておいた昼御膳は豚肉の冷しゃぶでした。ランチで1,296円は少し高めですが、それに見合った美味しさはあったと思います。先ほど買った一口ねぎ生姜はんぺんを皆さんに配り、彩りを添えました。

二川宿から帰路へ
 午後12時45分、二川出発。往路と同じ道です。
 スタンプを求め、吉田宿の『入河屋豊橋湊店』へ。350円から100円引きの次郎柿ソフトは売り切れ。ウォークラリーの人たちが食べ尽くしていったようです。代わりにみかんソフトを100円引きの250円にしてもらいました。

 復路は見学先がないので、御油の松並木公園で休憩だけでスムーズに走行できました。

おまけで岡崎宿へ
 3時過ぎに藤川宿まで戻れました。
 城巡りのスタンプも集めている鉄のGIOSさんは、岡崎城に行くとのこと。そこで、FOCUSの山田さんから提案があり、岡崎宿まで行ってスタンプ5セットを集めることにしました。
 豊川のコシダさんはここでお別れです。お疲れ様でした。

 せっかくですので、旧東海道ルートで行きます。
 ちょっと寄り道して、昨年も訪れた西大平蕃陣屋跡へ。大岡越前守忠相が三河国西大平一万石の大名として約3年間、住んでいた屋敷です。
 大平一里塚、岡崎二十七曲の碑を巡り、岡崎宿に到着。和菓子の『和泉屋』と『三河武士のやかた家康館』でスタンプをもらい、5宿分をゲット。
 これでプレゼントの応募ができます。
 当たって欲しいですね。

サイクリングコース
道の駅藤川宿(午前8時30分)→ 法蔵寺 → 御油の松並木 → 御油おふく【御油宿・おすすめ店スタンプ】→ 御油の松並木資料館【御油宿・名所旧跡スタンプ】→ 湊神明社【吉田宿・名所旧跡スタンプ】→ 妙泉寺【二川宿・名所旧跡スタンプ】→ ヤマサちくわ二川店【二川宿・おすすめ店スタンプ】→ <折り返し> →〔昼食:日本料理 富多川〕→ 和菓子入河屋豊橋湊町店【吉田宿・おすすめ店スタンプ】→ 御油の松並木公園 → 道の駅藤川宿【藤川宿・名所旧跡スタンプ&おすすめ店スタンプ】にて解散(午後3時10分)
距離:約68km
獲得標高:214m
所要時間:6時間40分

参加者
FOCUSの山田さん、コシダさん、鉄のGIOSさん、茄子紺Trekさん、幹事
計5人

使用自転車:KHS Manhattan m451S
走行距離:78.8km
走行時間:4時間41分