0668 松平往還を探して

★2018(平成30)年9月23日(日・秋分の日) 晴

 松平往還は、松平家発祥の地である松平郷と徳川家康生誕の地である岡崎城とを結ぶ街道でした。
 松平家6代目当主・松平元康が後の徳川家康です。
 家康は先祖の墓参りにこの道を5、6回行き来していたといいます。

 名鉄東岡崎まで輪行し、出発。
 大樹寺までは伊賀川沿いを走り、大沼街道を東進します。米河内町から本来は北東に進路を取りますが、ここは自動車はもちろん、自転車も通れるような道ではありません。舗装はされておらず、獣道のようです。マウンテンバイクかランニングなら行けるかもしれません。

 最も近い道を通ることにしました。
 新東名高速道路の高架下を抜けると、「幸果園」への案内板があります。
 この道を進んでみることにしました。ところが、これが半端ない急坂道でした。
 足が痙りそうになりました。
 いったん下り、また峠を登ります。車がすれ違いできないような道幅です。

 ブドウで有名な駒立町に入って、本光寺の横を通り、県道339号長沢東蔵前線へ出て東に行き、「マルタ園」の看板の案内する方向に入って行きます。
 道幅は乗用車1台程度で、行き違いは困難。ちょうどブドウ狩りのシーズンで、車が次々と上ってきます。追い立てられるようで、必死にペダルを回して進みました。

 ぶどう園の駐車場は満車で、空きを待つ車が数珠つなぎに並んでいます。自転車に乗って走るスペースはなく、押して歩きました。

 そこを過ぎると、ありました。
 「家康も歩いたといわれる 松平往還」
 渡通津町が設置したお手製の看板です。
 さらに進むと、二股に道が分かれ、右側に先ほどと同じ看板があり、この先行き止まりとなっていました。
 左の道を進み、降りていくと、渡通津町の中心部四差路に出ました。
 松平往還の詳しい説明板があり、その左にある階段を上がると、朽ち果てたお堂の中に仏像が安置されていました。

 「日影町」と書かれた矢印の方向に進路をとります。
 またしても峠越えをして、郡界川に架かる広川橋を渡ると、豊田市滝脇町に入ります。
 恵光寺横の坂道を上り、滝脇小学校を過ぎると下り坂。ここは片側1車線ずつのちゃんとした道です。久しぶりにまともな道を走った気がします。

 国道301号挙母街道に出ました。右折して東進すると松平郷です。
 時間の関係で松平郷には立ち寄らず、そのまま国道を東に進みます。坂道をエッチラホッチラ上り、旧下山村の花沢町に入ると、ようやく平たい道を走ることができました。

 実はここ花沢町の国道沿いに、土日月の週3日、それも昼しか営業しない蕎麦屋があるのです。
 沿道を注意深く探しながら自転車を進めると、見つけました。
 「二八そば 亀福」
 11時からの営業で、数に限りがあると書いてありました。
 今、午前11時30分です。
 蕎麦にありつける。
と、思ってみたら、
 「彼岸法要のため臨時休業」の張り紙が!
 残念!
 せっかくここまで来たのに‥‥‥

 この周辺に飲食店はありません。
 岡崎市街地に戻るしかないかあ~

 県道338号、477号を軽快に飛ばして、30分ほどで鴨田町に着きました。往きに『まるぎん商店』が新しく開店していたのを確認していたからです。
 しかし、さすが人気のラーメン店。外に長い行列ができていました。

 ここも諦め、近くにあった『来来軒』で八丁焦がし味噌ラーメン(900円)を食べました。店内に、5年の歳月かけて出来上がった渾身の八丁味噌ラーメン、と能書きがありましたが、ごく普通の味噌ラーメンでした。ただ、チャーシューは美味しかったです。
 時間があれば、『まるぎん商店』のラーメンを食べたかったですね。

 本日のサイクリングは、パスハンティングの様相満載でした。

使用自転車:Bianchi AXIS シクロクロス
走行距離:49.5km(累積7488km)
所要時間:5時間28分