★2018(平成30)年3月24日(土) 晴
快晴、無風、温暖、絶好のトレイルランニング日和です。
ただ、若干、腹痛があって、走っている最中にトラブルが起きないか、それが心配です。
午前10時に愛知県民の森・モリトピア愛知前特設会場をスタート。
最初の約2kmのダートロードを走り、一人ずつしか通れないシングルトラックの前での渋滞が、この日は10分程度で済みました。昨年はここで20分以上待たされましたから。
昨年の記録は2時間59分17秒。この先昨年並みの走りができれば、余裕で3時間が切れるでしょう。
私のすぐ後に外国人の参加者がいました。女性ランナーが話しかけているのを聞いていたら、岐阜県在住のカナダ人で、トレイルランやオリエンテーリングが趣味のようです。位山や御嶽山に行ったとか、娘2人や奥さんはぜんぜん走らない、とか聞こえてきました。とても上手な日本語でしたので、かなり長く日本に住んでいるのでしょう。
急勾配の遊歩道をよじ登るように上っていきます。この時点で太ももがだるくなりました。呼吸も荒くなります。脇によって立ち止まっている参加者もちらほらいます。なかには20代と思われる若者も。
還暦のおじさんでも休まず上っているんだから、頑張りなさいよ、と思ってしまいます。
3.4km地点を左折。
ここからエイドステーションまでは上ったり下ったりの繰り返し。
岩場もあれば、階段や鎖、手すりが設置されたところもある。変化に富んでいます。
地形の変化や自然の景色、体の痛み自体も楽しもう!
せっかく参加料を払って、普段はなかなか訪れる機会がない山岳コースを走る(実際はほとんど歩きですが)訳ですから。
「ナイスラン!」
要所要所で立哨をされている大会スタッフの方々が声援を送ってくれます。しかし、この山道で“ラン”をしている人は、トップランナーはともかく、私の周りにはいません。皆“ウォーク”です。
「もうすぐ エイドステーション」の標識。
でも、その最高地点の前に壁のような登りが‥‥‥。
木の幹や岩に手をかけながら、進みます。
6km地点のエイドステーションで、持参のペットボトルに水を補充してもらいます。
この時点で1時間33分。去年は40分を過ぎていましたから、若干早く通過しました。
南の方角に進路を取り、急な階段を下ります。
「どうぞお先に」
背後に人の気配を感じたら、私は道を譲ります。シリアスランナーではないので、後から急かされるのが嫌なのです。それに下り坂を急ぐのは怖いし、ケガや事故の危険もありますから。
西尾根コースはアップダウンの繰り返し、南尾根は岩場が多く、どこを通ったらいいのか迷う箇所もあります。
前を走っていた女性ランナーが「どっちを下ればいいかしら」とつぶやいていました。
「右側の方がいいと思いますよ」
「それじゃ、先に行ってください」
残り3km地点に
「ダブル64K 第3関門
32K 第2関門」
の標識がありました。
11kmコースでもヘトヘトなのに、32kmや64kmを走る人は超人としか思えません。
女性スタッフの方が、
「笑顔で」
「ナイスランです」
「アナタならやれます」
「アナタの決めた道だから」
と張りのある声で励ましてくれます。
そうです。強制ではなく、自分の意思でこの大会に出ることを決めたのです。諦めず最後まで走り通さねば。
南尾根展望台は、絶景ビューポイントです。
眼下に山に囲まれた新城の家並みや道路が臨めます。ここまで走ってきた者だけが見ることができる景色です。
スポーツゼリーを食べながら、しばし眺望を楽しみました。
最後の坂を上った地点でスタッフの方が「あとは下りです」
残り時間を考えると、去年のタイムを上回ることができそうです。
脚の疲労と痛みに耐えながら、ジグザグ坂を慎重かつスピーディに下ります。
階段を下ると、スタート直後に走った舗装道路に戻ってきました。
ゴールゲートのタイマーは2時間48分台。
昨年より10分以上いい記録です。
初めての時はアップダウンが延々と果てしなく続く感覚でしたが、今回は経験値があったので意外と短く感じました。とは言っても、脚の疲労が限界に近い状態であることには変わりはありませんが‥‥‥。
帰りに新城インター近くの道の駅「もっくる新城」に立ち寄りました。去年は「ししラーメン」(780円)を食べましたので、今年は「鶏蕎麦」(680円)を注文。チャーシュー風の鶏肉が3切れ、柔らかくて美味しい。香ばしく素揚げしたにんじんや野菜がベストマッチ。スープも全部飲んでしまいました。
お土産に地元新城で製造された「桜の散歩道」という饅頭をを買いました。
種目:トレイル11km
記録:2時間48分20秒
順位:総合353位 男女別304位 50代男子62位
使用シューズ:asics GEL-Fuji