▲2017(平成29)年10月27日(金) 晴
秋来てぞ
見るべかりけり赤坂の
紅葉の色も
月の光も (藤原盛忠)
豊川市音羽にある宮地山は、万葉集や十六夜日記などに謳われる紅葉の名所です。東海道ができるまでは、ここに宮路越えといわれる峠越えの難所があったそうです。
先週土曜日に出勤した振替休日を取り、宮路山にトレイルランに出かけました。
いつもの出勤電車である7時15分発の名鉄伊奈行き急行に乗り、本宿で普通電車に乗り換え、名電赤坂駅で下車。『宮路山登山マップ』でルートを確認し、ちょうど8時30分に駅を出発しました。
国道1号を横切り、旧東海道を少し豊橋方面に行くと宮路山への案内板があります。右折して進むとデイサービスセンターがあり、その先に獣除けのゲートがありました。
開けたら必ず閉めてくださいとの指示です。
先日の台風で枝や葉が散乱し、竹や木が倒れていました。舗装された緩やかに上る道が途切れると、石がゴロゴロする道になります。木々に覆われた道は薄暗く人気もなく、森を独り占めにしているようで、自分だけの世界に浸れます。
平日なので誰にも会わないと思っていましたが、ストックを手にした二人の年輩の方が下山してきました。
まだ午前9時前でしたが、「こんにちは」とあいさつ。
急勾配、中級者向けコースとあって中間地点を過ぎると走ることはできません。
マップでは山頂まで70分ぐらいとなっていましたが、宮道天神社に寄り道しても45分ぐらいで登頂できました。
「おっ! 素晴らしい」
思わず声が出てしまうほど、秋晴れの空の下、見事なパノラマが広がっていました。三河湾や豊川河口、渥美半島が見下ろせます。
山頂には『宮路山聖跡 愛知県』の立派な石碑がそびえていました。大正五年にできたようです。
少し休憩し、ドウダントンネルコースとドウダン展望コースをそれぞれ往復し、第1駐車場まで行ってみました。1台自動車が停まっていて、中年男性ハイカーとすれ違いました。ここからなら15分ぐらいで頂上まで行けそうです。麓から舗装された市道が通じているので、手軽に登れる山です。
ファミリー向けおすすめコースを下ってみました。勾配も緩やかで、ランニングには最適です。土と落ち葉がクッションになって、脚に優しい。気持ちよくていつまでも走っていたいくらいです。
10分足らずで豊川市道宮路線に交差しました。
「もう一回、今の道を走ろう」
往復しても20分もかかりません。
市道との交差点から登山道を下ります。この日6人目の登山客とすれ違いました。皆中高年です。女性も一人いました。
麓近くにある『忠魂碑』は、日清戦争や大東亜戦争の戦没者慰霊碑です。
階段状になった急坂を下りると、旧東海道に出ました。宮路山登山口を示す道路標識がありました。
宮路山にはいくつもの登山道があるようです。
舗装道路を走って、午前11時20分、国道1号沿いにある『奈良天理ラーメン天風 豊川店』に入店。
2016年10月に探訪あいちで昼食を取った店です。天風ラーメンチャーハンセット(800円)でお腹を満たしました。たっぷり入った白菜が特徴のラーメンで、ボリュームがあって、自分の好きな味です。
宮路山は駅からのアクセスも良く、手軽なトレイルランには最適です。名古屋からは少し時間と交通費がかかりますが、何度も行ってみたい場所の一つになりました。
使用シューズ:asics GEL-Fuji
走行距離:11.7km
走行時間:2時間45分