0627 巴山へ 三度目にして到達

★2018(平成30)年6月17日(日) 曇時々晴

 前回チャレンジした3月17日からちょうど3か月。ようやく巴山・白髭神社に到達できました。

 日曜日とあって、沢山のサイクリストが走っていました。その多くはたぶん、くらがり渓谷や、その先の道の駅・作手てづくり村方面に向かっていると思います。

 予報に反しての曇り空。私にとってはラッキーです。
 県道334号線千万町(ぜまんぢょう)坂は、300mの高低差を3kmで登る愛知県の県道でナンバーワンの急坂です。平均勾配率10%、最大16%を示す道路標識があります。
 県道33号線を左折してから千万町楽校まで4.2kmの案内板。長い坂です。
 汗が噴き出し、脚が悲鳴を上げています。
 途中、赤いRALEIGH(ラレー)の男性に追い抜かれました。
 「きついですね」
と、言いながらも立ち漕ぎで先に行ってしまいました。私より年上のように見えました。
 タフですね。
 私は、最後の数百メートルを自転車を押して歩いてしまいました。

 茅葺屋敷前で、小休憩。次の急坂に備えます。
 モーターバイクが爆音を轟かせて何台も過ぎ去っていきます。
 エンジン付きなら楽だろうな。

 1kmほど進んだところで、脚が疲労困憊してペダルを踏み込めなくなりました。
 降りて自転車を押して坂道を行きます。
 
 峠の頂きに「作手カントリー 5km」の案内看板があり、この三叉路を右折します。
 坂道が始まって約2.5kmで正面に鳥居が見えてきました。
 巴山白髭神社です。
 岡崎市新城市の市境。
 左手は下り坂になっていました。

 鳥居前の狭い平地に自転車を停め、山道を登っていきました。
 一応、階段状に参道が作られていましたが、土の自然道です。
 4、5分歩くと、鬱蒼とした木立の中に鳥居と石碑が見えてきました。
 ここが三河分水嶺か。
 そして、この地点が標高719mの巴山の山頂でもありました。

 三角形の石柱の各面に「豊川」「男川」「矢矧川」と刻まれ、それぞれの川の名の下に藤原俊成(しゅんせい)の歌が彫られています。が、風化してほとんど読めません。
 説明板を見ると
 「豊川」
   神代より わき出る水の 巴川
   いくちよへぬと 知る人ぞなき
 「男川
   つるきたち 三河の水の みなもとの
   巴山とは こゝをいふなり
 「矢矧川」
   ともえ川 その水かみを 尋ぬれば
   薄の雫 萩のした露
とありました。

 折り返して、来た道を戻ります。
 帰りは一気の下り。ペダルを回す必要はほとんどありません。
 登坂してくるサイクリストに「お疲れ様です」と声をかけたくなる気分です。

 「Cafe Jiiva(ジーバ)」
 ランチにちょうどいい店がありました。サイクルラックまであります。そこに自転車を立てかけて入店しました。
 12時40分頃でしたので、お客さんは1人いたのみ。テーブル席は空いていましたが、カウンター席に座りました。
 古民家を改装した店内はジャズが流れ、落ち着いた雰囲気があります。
 メニューを見ていたら、水とおしぼりを持ってきた女性スタッフに
 「お昼ご飯ですか? おまかせでいいですか?」と尋ねられました。
 日替わりランチのことだと思い、
 「それでお願いします」
 厨房の女性に向かって、「おまかせにしてもらいました!」
 女性2人で切り盛りしているようです。

 ボードを見ると本日の日替わりランチ(750円)メニューは、「串かつ、はまち照焼、ジャコおろし、ぶっかけそうめん」です。
 味噌汁とお新香が付いて、値段の割には充実した内容で、味もグッドでした。
 「食後のコーヒーは400円が150円になりますが、いかがですか」
 「それじゃ、ホットでお願いします」

 サイクルジャージ姿の男性が入ってきました。その方もランチを注文。
 くらがり渓谷方面に行くサイクリストが、よく立ち寄るカフェのようです。
 探訪あいちのときのランチはここにしよう。
 お店の人に聞いてみました。
 「今日は一人ですけど、10人ぐらいで来ても対応してもらえますか?」
 「今日も12人で来たのでいいですよ。電話してくれると助かります」
 名刺をもらいました。

 1時間ほど居座って店を出発。
 美合駅まで50分強。14時44分発の一宮行き急行列車に間に合いました。

使用自転車:Bianchi AXIS シクロクロス
走行距離:58.9km(累積7,318km)
所要時間:4時間53分