▲2017(平成29)年11月26日(日) 曇
パロマ瑞穂スタジアムは、グランパスのJ1復帰を信じるサポーターでほぼ満員となりました。
リーグ戦3位の名古屋と、6位の千葉。順位では名古屋が迎え撃つ立場ですが、千葉がリーグ戦ラストを7連勝で終えたのに加え、今季の両者の直接対決は名古屋の2敗。しかも名古屋は1点も取っていません。相性も勢いも千葉に分があり、名古屋にとっては必ずしも優位であるとは言えません。
試合は序盤から一進一退の展開が続きました。
先制点を奪ったのは、やはり勢いのある千葉でした。前半アディショナルタイム、左サイドのコーナーキックからパスを受けた為田大貴が中央に折り返すと、そこに走り込んだラリベイがDFとの混戦でうまくシュートを放ち名古屋ゴールを割ったのです。相性の悪い相手に失点を許す苦しい展開になってしまいました。
やはり、勝つのは厳しいのかな。
しかし、引き分けでも勝ち抜けるアドバンテージを生かし、なんとして1点奪って同点にして欲しい。
後半16分、田口泰士がシモビッチからのパスに反応すると、眼前にいるDFを交わして左足でシュート。ボールはGKの横を抜け、綺麗にゴールに沈んだのです。
この同点ゴールが、スタジアムの沈んだ空気も一変させました。ビハインドをはね返したのです。
やったー!
いけるぞ!
見知らぬサポーター同士が互いにハイタッチで喜びを爆発させます。
さらに後半21分、GK武田洋平が蹴ったロングボールに千葉のGK佐藤優也が飛び出すも、目測を誤りヘディングミス。ボールが後方に流れると、それを拾ったシモビッチが無人の千葉ゴールに蹴り込みました。逆転ゴールを奪取です。
これで俄然優位に立ちました。
41分、青木亮太が、右サイドから中央にドリブルでカットインし、スルーパス。そこに抜け出したシモビッチが右足で決め、リードを広げました。これで千葉はプレーオフ進出まで3点が必要になりました。残り時間から見て、試合を決着づけたと言っていいでしょう。
後半45分に千葉のラリベイがPKを決め、2点目を奪われるものの大勢に影響はなく、アディショナルタイムに、青木が再びドリブル突破を見せ、PKを獲得。シモビッチがこれを決めてハットトリック。勝負あり。
リーグ戦では計5点も奪われ、完敗だった千葉を相手に4対2と快勝を収めました。
スタジアムは大歓声です。
何度もバンザイとチャントが繰り返されました。
私もホッとしました。
分の悪さといった戦前のネガティブ要素を跳ね除け、J1復帰に一歩前進しました。
12月3日に豊田スタジアムで行われる決勝の相手は、リーグ戦4位のアビスパ福岡に決定。
名古屋はレギュラーシーズンで最多得点(85)、一方の福岡は最少失点(36)です。対照的な両チーム、J2屈指の「矛」と「盾」の対決となります。
当日のホームサポーターシートは500円の格安価格。満員のスタジアムでグランパスのJ1復帰を後押ししましょう!
<データ>
パロマ瑞穂スタジアム
4対2(前半0-1、後半4-1)
得点:【名古屋】①田口泰士(後16)、②③④シモビッチ(後21、41、45+6)、【千葉】①②ラリベイ(前45+2、後45)
観衆:18,350人
開始:午後4時
気温:12.4℃
主審:村上伸次