0202 探訪あいち なごやリバーサイドサイクリング

◆2015(平成27)年8月8日(土) 晴

 猛暑が続いています。
 見た目だけでも涼を感じてもらおうと、川沿いを走るサイクリングを企画しました。

 朝7時半過ぎ、キャノンデールF700に跨がり自宅を出発。
 あおなみ線荒子川公園駅前に到着すると、集合時間まで30分以上あるというのに、JD翁河原さんが待っていました。私と同じ瑞穂区の人で自走で来たとのこと。久しぶりの参加です。70歳で柔道連盟の役員をしながら、常勤で働いていらっしゃる。羨望と尊敬の念に駆られます。

 鉄のGIOSさんは守山区から自走で出発したところ、高校生の自転車とぶつかって前のホイールが変形し、再度自宅に戻って交換したとのこと。大きなケガもなく、間に合って到着して良かったです。
 荒子川公園駅から現れたくらぽんさんは、輪行袋からDOPPELGANGERのフォールディングバイクを取り出していました。

 6人揃ったところで、参加者紹介、コース説明をして、9時過ぎに出発しました。

 最初に荒子川沿いを北上し、東海通で左折、明徳橋を渡りきった信号を右折し、下之一色に入ります。
 下之一色は庄内川と新川、そして国道1号に挟まれた細長い三角形の土地です。
 最初の探訪先は「下之一色魚市場」です。昔、ここは漁港でした。江戸時代には魚行商の起点として「名古屋の台所」と位置づけられ、そして、魚師の町として栄えたそうです。ところが、伊勢湾台風をきっかけに防潮堤が整備され、漁業は廃れていったのでした。

 続いて、下之一色商店街。その中心部に銭湯があります。大正ロマン漂う立派な建物で、
 『湯スビヱ』
と右から始まる横書きの文字が時代を物語っています。

 かつて、魚市場には、伊勢湾で捕れた魚が並び、活気に満ちあふれていたに違いありません。ヱビス湯では、仕事を終えた魚師達が汗を流し、商店街には、物を求めて魚師やその家族が集まって来たのでしょう。
 商店街に、今はその面影はありません。漁業の衰退とともに、商店街もその役割を終えたのです。
 魚市場は、現在も他所で採れた魚をトラックで運んで来て、細々と市を営んでいるようです。

 一色大橋を渡って、庄内川河川敷道路に下ります。ちょうど、名古屋市消防局の消防車が停まっていて、なにやら訓練を行っていました。ここの土手には現在も松林がありますが、かつてこの一帯は水泳場でした。
 JD翁河原さんは、現役の警察官だった頃、庄内川で許可なく訓練を行って、国の管理事務所にお叱りを受けた思い出を語ってくれました。

 河川工事で通行止めになっている柵を乗り越え、北上します。
 新前田橋で、Kuwanaさんが合流しました。これで予定の7人となりました。

 万場大橋から新大正橋にかけては、野球場やサッカー場、ゴルフの練習場があります。同朋高校の野球グランドでは、山梨県の市川高校との練習試合が行われていました。夏の甲子園真っ直中のこのとき、地区大会で敗れた球児達は次を目指して汗を流していました。

 グランドの付近は舗装されていません。その所為でしょうか、鉄のGIOSさんの後輪がパンクしました。アクシデントが重なり、災難でしたね。

 豊公橋を渡って新川沿いをさらに北上し、新川大橋を左折すると、目的地のキリンビール名古屋工場です。
 キリンビール名古屋工場見学は、2012年の夏にも探訪あいちで実施しましたが、ビールや清涼飲料水が無料で飲めるので、暑い夏にピッタリの場所です。
 工場では、一番搾り麦汁と二番搾り麦汁の飲み比べや、麦芽の試食、キリン一番搾りの製造工程の見学ができます。
 名古屋工場には106本の醸造タンクがあるそうです。1本のタンクは高さが23mあって、一人の人が350ミリリットル缶を毎日1缶飲むとすると、4千年かかるという容量があります。
 それでも多い日には1日で3本の貯蔵タンクが空になるというのですから、いかにビールが消費されているかがわかります。
 見学ツアーガイドのお姉さんの「貯蔵タンクのビールの消費にご協力ください」の一言に、見学者から笑いがこぼれました。

 工場見学のあとは、お楽しみの試飲タイムです。もちろん、自転車でアルコールは御法度。私たちは、ノンアルコールビールで我慢しなければなりません。車両(自転車)を運転しなければ、一番搾り一番搾りプレミアムが3杯まで飲めるのですが……
 それでも、「キリンパーフェクトフリー」や「小岩井純粋リンゴ」「キリンレモン」などが無料で飲めたのですから満足です。
 おつまみにいただいた工場限定のビール酵母入り「柿の種」が美味しくて、お土産に購入しました。

 工場内にある『BREWER’S HOUSE(ブルワーズハウス)』にて昼食。
 満席でしたが、あらかじめ席と本日のランチ(ハンバーグランチか海老フライと串カツのランチ)を予約しておいたので、スムーズに美味しく食べることができました。

 冷房の効いたレストランから出ると、サウナに入ったかのような暑さです。
 復路は向かい風でしたが、これが冷却作用となって幸いでした。

 皆さん、暑い中お疲れ様でした。家に帰ったら、アルコールの入った美味しいビールで喉を潤し、火照った身体を冷やしてください。

サイクリングコース 
荒子川公園(午前9時)→〔荒子川沿い〕→ 明徳橋 → 下之一色魚市場・商店街 → 一色大橋 →〔庄内川緊急河川敷道路〕→ 豊公橋 →〔新川沿い〕→ 名鉄新川橋駅 → 新川大橋 → キリンビール名古屋工場〔見学11:10~12:20、昼食12:30~〕→〔往路と同じ〕→ 荒子川公園・解散(午後2時5分)
距離:約38km
高低差:7m
所要時間:5時間5分

使用自転車:cannondale F700
走行距離:59.6km
走行時間:3時間15分

参加者
JD翁河原さん、鉄のGIOSさん、くらぽんさん、Kuwanaさん、ミシガンさん、HNさん、幹事(まつぼっクリ) 計7人

参加者の声
<kuwanaさん>
本日は途中参加、途中離脱で失礼しました。
距離は短かったですが、工場見学を充分に楽しめました。
次回もよろしくお願いいたします。

<ミシガンさん>
いまも開いている魚市場とその廃墟、昭和初期?の銭湯跡といった廃墟ツアーで昭和の名残を懐かしみ、ビール工場では超高速の充填装置に感心し、缶ビール三段つぎの立体泡に拍手。猛暑の中、参加する価値充分の探訪でした。
次の企画も楽しみにしています。まつぼっくりさん。