0215 おいなぁ、サイクリングin知多半島 2日目

◆2015(平成27)年9月13日(日) 曇、一時小雨のち晴

 心配された天気も、大崩れすることなく、サイクリング向きの天候となってくれました。

 午前8時からの開会式は、大村秀章愛知県知事、大府市長、東浦町長、来賓が多数出席して、盛大に挙行されました。愛知県サイクリング協会(ACA)の鈴木政二会長もサイクルウエア姿で壇上にいました。
 今回のサイクリング大会は903名の参加で規模も大きく、第4回ウェルネスバレーフェスタ、JR東海さわやかウォーキングと同時開催なので、賑やかなイベントになっています。

 午前9時、ロングコースが順番にスタート。
 サイクリング協会スタッフの主たる役割はファミリーコースの引率です。
 ファミリーコースの参加者は約100名、7~9名のグループ単位で走行します。7歳の女の子から87歳の男性まで幅広い参加者です。
 私の担当する第5グループは8名の予定でしたが、1名不参加で7名となりました。
 全員30歳以上の成人でしたので、子供のいるグループに比べるとまとまりやすかったと言えるでしょう。私と同じミニベロの方が2名、ロード2名、クロスバイク1名、MTB1名、ママチャリ1名。30km以上走るのが初めての方が2名いました。

 午前10時、あいち健康の森公園西交差点から、信号が青になるたびに1グループずつスタート。
 どれくらいのスピードで走るべきか迷いましたが、バックミラーで後方の様子を伺いながら、17~18km/hをキープすることにしました。

 最初の休憩地点、サークルK東浦緒川植山店で、ママチャリの男性から尋ねられました。
 「ここまで何キロですか?」
 「4キロぐらいですよ」
 「えっ! まだ、4キロ。10キロぐらい走った感じですよ」
だいぶ疲れた様子なので、
 「今ぐらいのスピードで良いですか?」
 「平坦はいいですけど、坂道は付いていけません」
確かにママチャリだと、坂道はきついでしょうね。そのママチャリは、私が普段街乗り用として愛用しているママチャリと同じブリヂストンのアルベルトでした。

 県道55号名古屋半田線を南下します。ここは交通量が多いので、歩道を走ります。

 阿久比町に入った辺りから、雲行きが怪しくなってきました。
 「降ってきましたね」
 私のすぐ後を走っていた男性が声をかけてきました。
 「そうですね。これ以上、降らなければいいんですが‥‥」

 高田橋手前のサークルK阿久比植大店で2回目の休憩です。
 ここで、5グループほどが集結しました。私たちは、既に到着していたグループを追い抜いて、先に出発しました。

 矢勝川のサイクリングロードに入ります。彼岸花は申し訳程度にしか咲いていませんでした。もう1週間遅ければ見応えがあったでしょう。
 右手には、童話『ごんぎつね』の“ごん”が住んでいた権現山が見えます。そして、“兵十(ひょうじゅう)”が鰻を捕っていた川が矢勝川です。“ごん”はいたずらをして、その鰻を逃がしてしまうのでした。

 臭いの漂う牛舎の横を通り、最初の見学先、新美南吉記念館に到着。
 芝生広場があって、くつろげる場所です。FOCUSの山田さんに集合写真を撮ってもらいました。

 さて、11時40分を過ぎ、そろそろ空腹を感じてくる時間となりました。
 『黒牛の里』にてランチタイムです。
 あらかじめグループごとに席が決められていますので、待ち時間はありません。
 メニューはカレーライスと焼き肉のバーベキューです。肉と野菜をコンロで焼きます。Dさんご夫妻やクロスバイクの男性がほとんど焼いてくれましたので、私は何もしなくて食べるだけでした。
 「柔らかくて美味しい肉ですね」
私もこの店で食べるのは初めてでしたが、本当に美味しかったです。フリードリンクも付いて、これで千円とは安い! 店主が相当サービスしてくれているようです。
 「お腹いっぱいです」
 「昼から走れるかしら」
皆さん満足された様子です。

 青空が広がり、天気はすっかり回復しました。少し暑いくらいです。

 次は半田赤レンガ建物です。
 建築基準法に適合するよう、耐震工事を終え、半田市の観光の目玉として今年7月にリニューアルオープンしました。以前は年に数回、一般開放されるだけでした。
 赤レンガの建物としては、全国でも有数の規模を誇るそうです。レンガの積み方にはイギリス積みとかフランス積みとかあるそうで、なんだか自転車バルブの形式のような感じです。
 元々は、1898年(明治31年)にカブトビール工場として建造された歴史的な建造物で、国の登録有形文化財・近代化産業遺産に指定されています。建物北壁には第二次世界大戦中に受けた機銃掃射跡、いわゆる弾丸の跡が残り、戦争の記録も伝えています。
 「こんな立派な建物が身近にあるとは知らなかった」
そんな声が聞こえてきました。

 ここからは、ゴールに向かって戻ります。前半と違って、単調な道です。100km、60kmのコースと合流します。
 半田大橋の信号で停車していたら、水色と白のデ・ローザに乗った“お富さん”がやって来ました。ロングコースの参加者に次々と追い抜かれていきます。私たちは、ポタリングペースです。
 すぐ前には、Oさん率いる第1グループがいます。JCA(日本サイクリング協会)の専務理事さんもACAの事務局長さんと一緒に走っていました。専務理事さんの自転車は、黄色のキャノンデール。「Handmade in USA」のデカールが輝く、元祖cannondaleです。

 国道247号から国道366号へ。側道幅がほとんどない道なのに、結構交通量が多いので気をつけなければなりません。

 サークルK東浦石浜店で3回目の休憩。
 ママチャリの男性は疲れた様子です。ヘルメットやウエアは急遽そろえたとのこと。自転車も実は弟さんの物だそうです。サドルにはお尻の痛み防止用のクッションが被せてありました。
 KHSのフォールディングバイクの男性に話を聞くと、特別仕様車で購入したとのこと。POWERTOOLSのクランクが目を引いて、カッコイイです。
 グループ内唯一の女性、DさんはTREKのMadone4.7にDHバーを装着していました。想像どおり、トライアスロンもやっているとのこと。先日の常滑のアイアンマンレースにも出場したと話されていました。たぶん、グループ8人の中では、一番走り慣れているでしょう。

 ゴール前最後のコンビニ、ファミリーマート東浦森岡店で4回目の休憩。
 ちょうど、ロングコースの参加者が2名、休憩していました。前半は自転車が詰まって相当渋滞していたとのこと。信号でビンディングペダルへの装着に手間取っていたりする人がいると、スムーズに発車できないでしょう。

 大府高校北交差点を左折し、最後の待ち構える坂に向かいます。
 ロングコースの参加者が次々と通過していきます。私たちは、歩道をゆっくり上っていきます。

 ゴールでは、今回の大会運営株式会社知多半島ナビの社長さんが、出迎えてくださいました。
 ゴールゲートをバックに記念写真を撮ってもらいました。

 「楽しいサイクリングで良かったです」と言っていただきました。皆さん、お疲れ様でした。無事故でゴールできたことがなによりです。ご協力に感謝します。

サイクリングコース
あいち健康の森公園(午前10時)→ 緒川新田交差点 → 県道55号線 → 矢勝川 → 新美南吉記念館 → 黒牛の里にて昼食 → 半田赤レンガ建物 → 国道247号・国道366号 → 大府高校北交差点 → あいち健康の森公園・解散
距離:約35km
所要時間:約4時間30分

使用自転車:KHS Manhattan m451S
走行距離:52.2km
走行時間:3時間40分

2日間の計
走行距離:113.0km
走行時間:7時間40分