◆2015(平成27)年3月7日(土) 曇のち雨
待ちに待ったJリーグの開幕です。34分の1試合ですが、第1節を開幕戦というのも特別な意味があるからでしょう。
今年から2004年以来、11年ぶりに2ステージ制となります。年間勝ち点の上位3チーム、各ステージ優勝チームが出場資格を得るチャンピオンシップで年間優勝チームが決まります。
リーグ戦に先立ち、中村直志の引退試合となるグランパスOB戦が催されました。
小倉隆史、森山泰行、中西哲生、伊藤裕二、大森征之、秋田豊、岡山哲也、巻祐樹、山口慶、千代反田充、懐かしい名前が並んでいます。海外からも、ブラジルからウェズレイ、ノルウェーからヨンセンが駆けつけました。
現役時代と同じように選手応援歌が繰り広げられました。中村直志に次いで声援が多かったのが、ヨンセンでした。今もノルウェーで現役選手を続けているとのこと。声援に応えて、何度も手を挙げ、礼儀正しくお辞儀を繰り返す姿に、彼の人柄が表れます。サポーターに愛されたことの証左です。
チームレッド対チームホワイト、15分ハーフの試合。申し合わせたかのように2対2の引き分けでゲームは終了しました。
豊田スタジアムのアウェイサポーター席は、1階席から2階席の隅々まで、松本山雅のチームカラーの緑で埋め尽くされていました。
選手入場のときは、緑のタオルマフラーが掲げられ、見事なまでにグリーンで染め上げられました。その統一制、一体感は、浦和レッズのサポーター以上だと思いました。
どちらのホームゲームかわからないようでした。33,558人の観客数のうち、1万人以上が松本サポーターだったのですから。
先制点は、前半32分、松本でした。得意のセットプレーで、コーナーキックからブラジル人FWオビナのヘディングで決められたのです。
その1分後、リーグ戦初先発の小屋松知哉が見事なシュートを決めて同点に。全国高校選手権得点王の肩書きどおりの実力を発揮して、後半交代まで、起用に応えての素晴らしい活躍でした。
後半も、またしてもコーナーキックから松本に決められました。さらに追加点を奪われ、3対1に。2点差を残り15分で追いつけるか。正直、今年も開幕戦は負けか、誰もがそう観念したと思います。
ところが、闘莉王を前線に上げ、高さを生かした攻撃に出たところ、闘莉王のヘディングシュートと、ノバコビッチの反転シュートで同点に追いついたのです。少なくとも負けはなくなりました。
さらに、ノバコビッチがペナルティエリア内でファールを受け、ペナルティキックのチャンスを得たのです。
「これを決めれば勝ち点3だ。」
しかし、闘莉王が蹴ったボールはキーパーに阻まれてしまいました。名古屋のサポーターから大きなため息が。
豊田スタジアムで勝てないのは、呪いでもあるのでしょうか。
でも、引き分けに持ち込んだですからポジティブにとらえましょう。