★2018(平成30)年8月19日(日) 晴
今日の試合のチケットは完売です。
通路が満員電車のように混雑して、行き来するのが大変なくらい超満員の瑞穂スタジアムです。
お目当ての一つは、サガン鳥栖が今夏の移籍で獲得した、スペイン代表で活躍した世界的プレーヤーのフェルナンド・トーレスです。
「誤報じゃないよ、本トーレス」
「来てくれて、ありがトーレス」
グッズ売り場に飾ってあったマフラータオルの文字が印象的です。
さらにサガンは、鹿島から金崎夢生も獲得しました。強力な2トップと言えるでしょう。
グランパスは、ジョーが累積警告で出場停止。加えてFWに長身の選手がいません。前線の迫力がないかな、空中戦でちょっと不利かな、と思いました。
しかし、ふたを開けてみると、ジョーの不在など不安要素を払拭する戦いぶりでした。
前半21分に、前田直輝からのパスに、フリーで走り込んできたDF金井貢史が決めました。
後半19分には、エドゥアルドネットの魔法をかけたような左足アウトサイドのクロスを、途中出場の和泉竜司がきれいに合わせて2点目。
同30分には、パス交換で相手を崩して玉田圭司がシュート。キーパーに弾かれたものの、詰めていた前田がこのボールを押し込んで駄目押しの3点目を決めたのです。
その後も、どれだけパスが続くのか、というくらいボールを支配し、決定力があればあと2点は取れていたでしょう。
守備でも、金崎夢生の決定的な1対1のシュートをランゲラックが防ぎ、また、フェルナンド・トーレスに対しても決定機をシュートミスで命拾いした場面もありましたが、ほとんど仕事をさせないディフェンス陣の奮闘も光りました。
残留を争うサガン鳥栖に3対0で勝利。この勝点3は6に相当する価値があると言えます。
J1で5年ぶりの5連勝でJ2降格圏を脱出し、14位に浮上しました。
それにしてもシーズン途中で移籍加入した5人の活躍が目を引きます。
移籍選手の登録期間は年2回で、今シーズンについては第1登録期間が1月5日から3月30日、第2登録期間が7月20日から8月17日と定められています。そうすると、例えば6月に移籍が決まっても、試合には7月20日以降からしか出場できない訳です。
彼らは7月22日の第17節から出場が解禁されました。
以来、5勝1分けと負けなし。素晴らしいです。
しかしながら、移籍選手が活躍できるか否かは、監督の手腕や戦術、チームとの相性など様々な要素があるでしょう。
トーレスにしても金崎にしても大型フォワードですが、未だに得点を挙げていません。
それに対して、グランパスの5人は確実に実績を上げています。これは風間八宏監督のぶれない指導方針があるからに他なりません。本当に良い監督に来てもらったと思います。
<試合結果>
パロマ瑞穂スタジアム
3対0(前半1-0、後半2-0)
得点:【名古屋】①金井貢史(前21)、②和泉竜司(後19)、③前田直輝(後30)、【鳥栖】なし
観衆:19,646人
気温:26.9℃
開始:午後6時
主審:柿沼亨
<成績>
7勝4分け11敗、勝点:25、得点:29、失点:39、得失点差:-10、順位:14位