0558 三河の分水嶺、積雪で到達できず

▲2017(平成29)年12月30日(土) 晴

 以前、「三河」の語源、由来をネットで調べていたら、岡崎市新城市の境に標高719mの巴山という山があり、山頂に鎮座する白髭神社三河分水嶺があると知りました。豊川、矢作川男川の三川の分水嶺になっているそうです。「三河」の地名は、ここからきたということだそうですが……。

 今日は、その地を訪れてみようと、美合まで輪行し、自転車で向かいました。

 岡崎市宮崎町までは、くらがり渓谷に至る県道37号線を東進します。
 ガソリンスタンドを過ぎたところで左折。県道334号線の急坂を上ります。先日の雪が道端に残っています。気温は低いですが、ウェアの中は汗だくです。何しろ道路標識は10%、さらに上るとなんと16%を示していますから。時折通過する車も唸りを上げているくらいです。

 約4km漕ぎ続けて、県道333号線との三叉路に出ました。千万町町です。「ぜまんぢょうちょう」と読みます。知らないと「せんまんちょう」と読んでしまうでしょう。難読地名ですね。

 しばらく東に進むと、茅葺き屋敷が目に入りました。こんなところに珍しい。自転車を降りて観察してみると、「管理物件」の表示があり立入禁止になっていました。奥には蔵もあり、以前は人が住んでいたのかもしれません。
 屋敷のすぐ前には、今では珍しくなった赤い丸ポストもあります。何度も塗り替えられた古いものです。集配時間も読めなくなっていました。
 ちょうど赤いバイクの郵便配達員も通り過ぎました。こんな山奥での配達ご苦労様です。

 ここから目的地までは3kmもないでしょう。ところが道路は勾配がきつくなるにつれ、積雪が道路面にもあります。木々に覆われ、晴れているのに太陽は見えません。
 車のタイヤが通過した雪のないところを選んで進みますが、ペダルを踏み込むと、空回りするようになりました。
 あれ? パンクしたのかな?
 おかしいぞ。
 自転車を降りてみると、ビンディングシューズが滑るではありませんか!
 路面が凍結しているのです。
 これは危ない。これ以上進むと、帰りの下りが大変なことになる。
 あと1km程進めば到達できるところまで来たのに。
 安全第一。
 残念ですが、ここで引き返すことにしました。

 自転車を引きながら歩いて下ります。舗装路面が見える雪のないところでも、ツルッと足が滑ります。やはり凍結しています。
 陽があたる道路まで1km程歩いて、ようやく自転車に乗ることができました。

 千万町坂を一気のダウンヒル
 こちらの路面は乾いているので安心です。ただ、寒風を全身に受けて凍えるような寒さです。
 一人サイクリストが上ってきました。物好きな人が自分以外にもいるんですね。

 県道37号線を西へ。下り基調で帰りは楽だと期待していたら、強い西風が。行く手を阻まれるようで、ペダルが重い。
 何人かのローディーに抜かされて、12時15分、美合駅に到着。朝8時45分に駅を出発して、3時間半のハードなサイクリングでした。

使用自転車:Bianchi AXIS シクロクロス
走行距離:55.7km
所要時間:3時間30分