▲2017(平成29)年5月14日(日)午後 晴
岡崎市美術博物館で開催中の京都市美術館所蔵「京の美人画 100年の系譜」を夫婦で鑑賞してきました。
美人画は、女性の美しさを鑑賞の対象として描いた絵画です。日本では、特に江戸初期の風俗画に始まり、以後浮世絵の主流となって発展しました。
上村松園「晴日(1941年)」
由里本景子「望遠鏡(1940年)」
丹羽阿樹子「遠矢(1935年)」
印象に残った作品ですが、どれも女性画家の作品です。明治・大正・昭和時代の作品、特に戦時中の作品が多い印象でした。そして現在の京都市立芸術大学出身者が多いのも特徴です。
洋画と違って輪郭がはっきりしている作品が多く、柔らかく優しい感じがします。
女性画家たちは、美人画を通して、国家主義や家父長制度への反発、女性の自立を表現しているようにも思います。
そして、京都は空襲に遭わなかったため、こうした美術工芸作品が多く残っているのでしょう。