▲2017(平成29)年3月18日(土) 晴のち曇
夜明け前の5時30分、自宅発。
豊田東ジャンクションから新城インターまで、初めて新東名高速道路を走りました。
2015年12月に東三河(新城)FUN!FUN!サイクリングで開通前の新東名を自転車で走ったことを思い出しました。
長篠設楽原サービスエリア上り線で持参したパンと野菜ジュースで朝食。
新城インターから約30分で愛知県民の森の到着。
11kmの部は美しい自然の中を駆け抜けるトレイル初心者にもオススメのコースとされていますが、実際体験してみると、ハードでした。
胸算用では平地の2.5倍、2時間半ぐらいでいけるだろうと思っていました。
まともに走ったのは最初のダートロードだけ。20分間ぐらいだったでしょうか。
明治百年記念広場を過ぎ、坂が急になったところで、ランナーの渋滞が起きていました。
どうしたんだろう?
経験者の会話を聞いていると、ここから遊歩道になってシングルトラックになるそうです。当然一人ずつしか通れません。12分ぐらい待ちました。
一列縦隊で、とてもトレイル“ラン”というわけにはいきません。牛歩の状態です。
脚の負担を軽減するには、“手”を使うのが効果的なことがわかりました。木の幹や岩、手すりや鎖に手を添えることで、体重を支えたり、着地の際のバランスを保つことができます。
脚が痛くなってきたのと同時に、腕もだるくなってきました。トレイルランでは平地以上に上半身にも筋力を付けないといけないようです。
6km地点のエイドステーション。既に1時間40分を過ぎています。ボトルに水を補充してもらい、南の方角に進路を取ります。
市街地で行われるマラソン大会と違って、沿道の応援は全くありません。けれどもコースの要所要所で立哨をされている大会スタッフの方々が声援を送ってくれます。
「エイドステーションまでもう少し」
「この坂道を上れば最高地点です」
「下り坂気をつけて」
「ナイスラン」
「あと4.5キロです」
「今日は絶好のコンディション。去年はぬかるんでたからね。だけど花粉日和」
終盤、肉体的にも精神的にも苦しいとき、応援が力になります。不思議と体が軽くなったような、背中を押されたかのような感覚です。
スタッフも山道を登って担当の場所に来るのですから大変です。本当にご苦労様です!
「ここが最後の坂。あとは下りです」
下りは確かに楽です。しかし、足をくじいたり、転んだりする危険性は高まります。上りは辛く苦しいですが、ケガや事故の可能性は低いので、安心感があります。
下りを勢いよく駆け抜ける選手には、道を譲って先に行ってもらいます。
「あと10分で3時間」
ゴールでのアナウンスが聞こえてきました。
残り距離はどれくらいかわかりません。もくろんでいたタイムは過ぎています。でも、なんとか3時間は切りたい。
同じ商品を3,000円で売るのと2,990円で売るのでは10円の違いでも、消費者が受ける感覚は格段に違うのと同じように、3時間と2時間59分では1分の違いでも大きな記録の差を感じます。
最後のジグザグ坂を慎重に下り、舗装道路を走ってゴールゲートに到達。
ギリギリ3時間以内のゴール。
脚の疲労が限界に近い状態でしたが、楽しいトレイルでした。
帰りに新城インター近くの道の駅もっくる新城に立ち寄りました。「ししラーメン」(780円)を注文。この土地らしいジビエを使った食べ物です。臭みのないあっさりしたスープでトッピングの猪肉も甘辛く煮付けられていてとても食べやすいラーメンでした。
外食するとき、なるべくチェーン店には行かないようにしています。その土地の素材を食べたい、オーナーシェフの店で食べたい、個性ある味の料理を食べたい、と思うからです。画一的などこでも食べられる食事ではなく、そこでしか味わえない食事を食べることに、その土地を訪れた価値があるのではないでしょうか。
お土産にも「しし肉せんべい」を買いました。
種目:トレイル11km
記録:2時間59分17秒
順位:総合496位 男女別437位 50代男子86位
使用シューズ:asics GEL-Fuji