0248 人道の丘・杉原千畝記念館へ

◆2015(平成27)年12月29日(火) 晴

 以前から訪ねてみたいと思っていた岐阜県八百津町の『人道の丘・杉原千畝記念館』に輪行で行ってきました。もちろん、映画『杉原千畝 スギハラチウネ』に触発されたこともあります。

 名鉄神宮前7時45分発の特急に輪行袋を担いで乗車。
 名古屋駅までは立っていましたが、そこからは余裕で座れました。
 8時24分新鵜沼駅着。
 東口か西口か、どちらが中山道に近いのか迷ったあげく、JR鵜沼駅側の東口に出ました。
 駅前の観光案内図を見て判明したのは、結局どちらに出ても同じだと言うことです。

 自転車をセットし、9時頃出発。
 最初から坂道です。
 うとう峠は鵜沼の森の中にあります。石畳と自然道で自転車を押して歩かねばなりません。もちろんMTBなら走行OKでしょう。
 国道21号に出る前には丸太橋を渡ったり、自転車を担いで階段を上ったりしなければなりません。

 日本ラインロマンチック街道は木曽川右岸に設けられた自転車と歩行者の専用道で、とても快適に走行できます。自転車はもちろん、ジョギングする人、散歩する人、大勢いました。
 街道沿いに漫画家の岡本一平終焉の地の碑がありました。あの岡本太郎の父親です。

 ロマンチック街道は太田橋まで。太田橋を渡ると、渡し場公園が橋のたもとにあります。
 太田の渡しは「木曽のかけはし、太田で渡し、碓井峠がなくばよい」と言われた中山道の難所の一つでした。

 道路案内標識に従い、県道381号線、350号線、国道418号を通って八百津を目指します。
 八百津中心街には国道沿いにスーパー西友やサークルKがありました。
 ここから4kmほど東進すると、トンネルが見えてきます。その手前を右折します。ここに大きな横断幕と杉原千畝の写真が。
 「めざせ世界記憶遺産『命のビザ』で! 八百津町
 杉原千畝が避難民救済のために人道主義・博愛精神に基づき大量発給した日本通過ビザ発給の記録をユネスコに登録申請するそうです。

 人道の丘はその名のとおり丘の上にあります。そこに至る道は12%の激坂です。フロントをインナーギアにして一番軽いスプロケットでようやく登れました。

 命のビザモニュメントは音色の異なる三つの鐘からできています。そこからは八百津の町が一望できます。
 人道の丘には、ナイチンゲールシュバイツァー博士の胸像もあります。

 杉原千畝記念館は年末年始の休館日でした。なので、オートバイライダーのおじさんと私の2人がいるだけでした。

 丘を下り、旧八百津発電所資料館に立ち寄りました。ここも休館でした。

 『らーめん空海』にてランチ。小さな町で飲食店は多くないためか満席でした。
 注文した日替わりランチは、醤油ラーメンとチキン味噌カツ、ご飯、バナナ一切れで750円とお値打ちなメニューです。

 帰り道、やおつ町の駅で地元『日の出製菓』の煎餅を購入。1袋320円ですが4袋一度に買うと1,080円です。もっと大きなDバッグなら4袋買えたのですが。

 時折、行く手を阻むような西風が吹きます。西日が正面から差したりもします。

 初めての道は土地勘もないため、この道でいいのか不安が付きものです。ただ、折り返しコースの場合は、往路で看板や交差点名などの目印を覚えておくと、復路での不安は軽減されます。また、太陽の位置と方角を把握しておくと進むべき方向の間違いは少なくなります。

 ロマンチック街道から離れ、太田宿に入ります。枡形が残り、うねりのある街道筋が往時の面影を残しています。

 交通量が多い国道21号をひたすら走って各務原市へ。
 ついでなので、鵜沼宿通りを往復しました。綺麗に整備された通りで、登録有形文化財の建物が目を引きました。

 午後2時44分、新鵜沼駅前に到着です。
 新鵜沼駅から八百津往復で、およそ61.5km、走行時間は3時間50分ぐらいでした。

 15時02分発の特急で名古屋への帰路に着きました。

使用自転車:KHS Manhattan m451S
走行距離:66.0km
走行時間:4時間10分