0135 探訪あいち にしお観光サイクリング

◆2015(平成27)年1月25日(日) 晴ときどき曇

 ガチャ~ん!!
 振り向いたら、誰かが倒れていました。
 何事が起きたのか?
 すぐに駆け寄ると、本日最高齢のOKさんでした。すぐに立ち上がられたので、頭の方は大丈夫のようです。しかし、右肩が上がらないとのこと。このまま続行するのは無理です。
 現場は名鉄富士松駅のすぐ北の信号のない交差点でした。
 ナビに気を取られて、安全確認のため停まっていたFOCUSの山田さんに気づかず、ぶつかって、転倒したようです。
 FOCUSの山田さんも左手首にケガをしていました。
 近くのコンビニで大きめのビニール袋を買って、輪行で帰ってもらうことにしました。
 今朝8時半に日本ガイシスポーツプラザを出発したのは12人でしたが、一人離脱となりました。
 探訪あいちで、事故が起きたことは、悲しく、残念なことです。大事に至らないことを祈ります。

 気を取り直して、11人で出発しました。

 私の好きな旧東海道経由で東進します。知立神社にてトイレ休憩。県道285号線を南東に進み、豊田安城自転車道を南下して、11時前に西尾市岩瀬文庫に到着しました。

 2階の展示室では企画展「正月はめでたい!」が開催中で、正月の行事や儀礼に関する古書が展示されていました。1階のギャラリーでは、「写々楽」写真展が開催されていました。中日写真協会に所属する西尾のメンバーで組織されたそうです。
 その一人に登録文化財「岩瀨文庫書庫」をバックに集合写真を撮っていただきました。

 時計を見ると、11時20分。旧近衛邸に行く予定を午後に変更して、先に昼食会場に行くことにしました。

 『和風レストラン とんかつ錦』は西尾の老舗とんかつ店
 あらかじめ席を予約しておいたので、たくさんの個室がある2階へ通されました。「胡蝶」の間です。床の間付きの落ち着いた畳敷きの和室ですが、テーブルと椅子席です。
 私を含め7人がランチメニューで一番リーズナブルな「ヒレカツ御前A」1,200円を注文。茶碗蒸し、味噌汁、デザート付きで上品な盛りつけです。3人が「味噌ヒレカツ御前A」。刺身付きの「ヒレカツ御前B」を注文した人もいました。味は合格と言えるでしょう。

 茶室や東屋のある日本庭園「尚古荘(しょうこそう)」を見学した後、西尾市歴史公園へ。
 江戸時代に西尾藩六万石の城であった西尾城は、鎌倉時代初期に足利義氏が築城したのが始まりだそうです。西尾市資料館のボランティアガイドの方によれば、西尾城の特色は、天守が本丸ではなく二の丸にあったこと、「総構え(そうがまえ)」といって城下町の周囲を堀と土塁で囲んだことです。
 平成8年に再建された本丸丑寅櫓(ほんまるうしとらやぐら)に入ってみました。本丸の丑寅(北東)の隅に建てられた櫓で、三層、高さ約10メートルの木造本瓦葺、壁面上部は漆喰塗籠、腰部は下見板張りとなっています。
 靴を脱いで、階段を上りました。犬山城と比較するとすごく緩やかです。現在の建築基準法では、当時のような急な階段は認められないとのこと。西尾の街が一望できました。

 旧近衛邸にて、一服。
 「早春」という名の粒あんの入った羽二重餅とともに西尾のブランド抹茶をいただきました。
 赤い絨毯が敷かれた縁側に座って、先ほどを上った本丸丑寅櫓や京風庭園を眺めていると、風情があって、まったりとしてしまいます。
 西尾市シルバー人材センターのガイドの方のお話によると、旧近衛邸は島津家によって建てられた江戸末期の建物で、数寄屋造りの書院と茶室からなっています。桜の木の柱と畳廊下が特徴です。地元で造れば数千万円でできるところを、1億円以上の経費を掛けて平成7年に京都から移築したとのこと。

 ガイドの方から「どこからみえたんですか?」
 「名古屋のレインボーホールからです」
 「えっ! そんな遠くから‥‥ お元気ですね。お若いですね」
 サイクリストには当たり前の距離でも、驚きのようです。

 最後に、西尾市資料館を見学しました。
 この建物は周囲の歴史公園にマッチした城郭を思わせる入母屋造瓦葺で、西尾城本丸・二之丸復元模型や絵図、西尾藩主の手紙、二の丸御殿で使用していたという杉戸、西尾城跡内の発掘調査で出土した遺物などを展示しています。
 観光ボランティアガイドのお話は、歴史好きには興味深いものです。それに、ことさら自慢したり誇張したりするのではなく、謙虚に、そして控えめに、西尾の街の魅力を語られて、好感が持てました。
 歴史公園の施設はすべて無料なので気兼ねなく入館できます。

 午後2時を回りました。
 そろそろ出発しないと日没を過ぎてしまうかもしれません。二の丸天守台の石垣や順海町の小径の見学は諦めました。

 ビアンキノブコさんから「今日はビアンキなんですね」と声を掛けられました。
 「そうなんです。15年近く乗っている年代物ですけどね」
 ビアンキ(Bianchi)は、1885年に創業したイタリアの自転車メーカー。今年、会社設立から130周年を迎える世界最古の自転車ブランドです。
 ビアンキの自転車は伝統的にチェレステ(Celeste、イタリア語で碧空、天空の意)という緑色に近い青色で塗装されています。
 私のビアンキはまさしくその色ですが、最近のチェレステは色あせたような薄い青色で、あまり好きではありません。

 午後4時半、計画時間どおりにガイシプラザに到着することができました。
 菰野のカンさんが、OKさんに電話して、右鎖骨脱臼だとわかりました。骨折でなくてよかったです。お大事にしてください。
 参加者には傷害保険が掛けられていますので、サイクリング協会事務局に連絡して保険を適用してもらってください。
 そして、これに懲りずに、再びの参加をお待ちしています。

参加者の声
<白のトレックさん>
 今日は天気に恵まれ絶好のサイクリング日和でした。
 ちょっとしたアクシデントも有りましたが、楽しいサイクリングが出来ました。
 西尾の美味しいとんかつ、不調法な私には似合わないお抹茶、歴史のお勉強・・・苦手?
 ボケ防止のためにもこれからこの様な楽しい企画をお願い致します。

<yuuminさん>
 風もなく、穏やかなサイクリング日和でしたね。
 西尾はスルーした事しかないけど、意外に沢山歴史的なものがあるのにはビックリです。お抹茶いただいて、まったりしました。
 Y田さんに追突して転倒して、途中で替えられた方、大丈夫かしら。
 まつぼっくりさんの企画は、企画も素晴らしいですが、また報告書がよいですね。いつも感心して見ています。

<くらぼんさん>
 いつも楽しい企画をありがとうございます。西尾観光を満喫させていただきました。
 参加者の皆さん、ご一緒させていただき、とても楽しかったです。ありがとうございました。
 ロードバイクの皆さんのスピードに、必死でついて行き、良い運動になりました。
 また、次回お目にかかれるのを楽しみにしてます。

コース
日本ガイシスポーツプラザ(午前8時30分発)→ 旧東海道 → 知立 → 県道285号線 → 篠目公園 → 県道288号豊田安城自転車道線 → 米津橋 → 西尾市岩瀬文庫 → 『とんかつ錦』にて昼食 → 西尾市歴史公園・尚古荘、西尾城址、本丸丑寅櫓、旧近衛邸(抹茶で一服)、西尾市資料館 → 米津橋 → 県道288号豊田安城自転車道線 → 旧東海道 → 日本ガイシスポーツプラザ(午後4時30分着)
距離:約75km
所要時間:8時間

参加者
青いピナレロさん、菰野のカンさん、白のトレックさん、くらぽんさん、ビアンキノブコさん、FOCUSの山田さん、yuuminさん、まじめ少年さん、トッシィーさん、YOさん、OKさん、幹事  計12人

使用自転車:Bianchi シクロクロス
走行距離:82.5km
所要時間:9時間22分