■2014(平成26)年6月19日(木) 晴
今日、新しいテレビが家に届きました。
そのため、仕事を休んだのですが、配送時間が午後だというので、午前中、庄内川沿いにサイクリングに行きました。
今日初めて知ったのですが、庄内川の一色大橋から東海道新幹線の鉄橋までの左岸には、緊急河川敷道路がありました。途中数か所、舗装されていない部分があるものの、道幅も広く、車が通行しないため、安全に気持ちよく走れます。
さらに上流の右岸には庄内川サイクリングロードもあります。
今度、このコースで探訪あいちを実施してみたいと思いました。
さて、6月15日の朝のことでした。
ワールドカップ、コートジボアール対日本戦を観ようと、テレビのスイッチを入れました。ところが、映像が出ません。主電源のランプが赤から緑になったと思ったら、カチッカチッと音が鳴り、赤いランプが7回点滅して消えてしまいます。
何度か繰り返しても、結果は同じ。
昨日までちゃんと写っていたのに‥‥‥
さあ、テレビの前で日本代表を応援しようと構えていたところで、愕然としました。
よりによって、こんなタイミングで壊れるとは!
2006年製の37型プラズマテレビで、8年と3か月経っていました。
メーカーのお客様サービスコールに電話すると、出張して点検してもらうだけで3,780円。
故障していると推測できるモジュールを交換するとなると、概算で27,000円から56,000円ほどかかる。しかも、パーツ保有期間の8年が過ぎている可能性があるので、そのものがない可能性もあるとのこと。
そんなにかかるのなら、新しいテレビを買った方がましです。
早速、電器店に行って、新しい液晶テレビを注文しました。
その値段は、昨年のモデルでしたが、シャープの40型で43,960円(税込み)。今のテレビを買ったときは、20万円以上しました。4分の1~5分の1の価格です! 修理するよりも安い!? こんな理不尽なことがあっていいのでしょうか。
少し前にパソコンのプリンターが動かなくなったので、電器店に相談したら、7千~8千円かかると言われました。新品を買っても15,000円位だったので、結局買い替えました。
今の家電製品は電子部品が中心でブラックボックス化しているので、簡単に修理できません。
私が子供の頃は、家電製品が壊れれば街の電気屋さんで修理してもらったものです。今は直すより買い替える方がお得な時代です。メーカーもそのように仕向けているとしか思えません。まだ使えるものが簡単に捨てられてしまう。もったいないです。
自転車も同じです。
ホームセンターに行けば、1万円以下で買える時代です。極端な話、パンクしただけで買い替える人もいるらしい。使い捨て感覚なのです。安い自転車はそれなりの作りで壊れやすいから、仕方がないかもしれません。でも、それでは、廃棄物が増え、環境によくありません。なにより、すぐに捨てられる自転車がかわいそうです。
メーカーも長持ちするしっかりした自転車を販売してほしい。
とはいえ自転車雑誌では新しい製品を次々と紹介するから、自転車の好きな人は、新しいものがほしくなるものです。
雑誌の収入の半分以上は広告収入、広告がなければ雑誌は成り立ちません。メディアがニーズを作り出し、作り出されたニーズが消費社会を支えているともいえましょう。
しかし、新しいものを追い続けることは、そろそろ終わりにしたらどうでしょうか。
しっかりした自転車なら、本当は10年以上は乗れます。きちんと手入れをしながら乗れば20年は大丈夫です。
私のパナソニックのロードバイクは21年、キャノンデールのMTBは18年、乗っています。
新しい自転車はお金を出せばいつでも買えるけど、20年の思い出の詰まった自転車は20年熟成しなければ手にすることはできません。20年間乗り続ければ、自転車への愛情も深くなり、心も豊かになれる。長年、乗り継がれた1台には、一種の味が感じられるようになります。
1台の自転車を長く乗り続けることは、物質的な豊かさの一方で、ゴミの山を築いてきた消費社会を乗り越え、優しいまなざしと、真の心の豊かさを復活させる第一歩となるに違いないと思うのです。
使用自転車:cannondale F700
走行距離:40.3km
走行時間:2時間08分