▲2017(平成29)年12月13日(水) 晴
2017年の世相を一字で表す「今年の漢字」が「北」に決まりました。
日本漢字能力検定協会が昨日、京都市の清水寺で発表しました。
最大のポイントは、北朝鮮による度重なる弾道ミサイル発射で日本中に緊張が走ったことです。恐ろしい出来事でした。
九州北部の豪雨、大谷翔平選手の大リーグ移籍と早稲田実業の清宮幸太郎選手の入団でプロ野球の北海道日本ハムファイターズに注目が集まったことなどが理由です。
「北」という漢字は、「2人の人が背を向けている」象形から、互いに背き合うことを意味します。また、「敗北」という言葉があるように「逃げる」、「敗れて逃げる」という意味もあります。
単に「太陽(日)の出る方を向いて左の方角」という方角を表す字でありますが、どちらかというとネガティブな漢字と言えましょう。
反対に「南」は、「風をはらむ帆」の象形から春、草木の発芽を促す南からの風の意味を表し、そこから、「みなみ」を意味する「南」という漢字が成り立ちました。
また、「南」は古代の中国南部に住んでいた人が使っていた鐘の形をした楽器の意味もあります。
さらに、「南無妙法蓮華経」と、「仏を拝む時に唱える語」でもあり、ありがたい意味もあります。
「北風」は寒く、「南風」は暖かい。
人は明るい南の面を好みます。
そして、皆が向き合い、話し合う努力を続けていくことが大切です。