1162 鈴鹿でキングカズに会いました

◆2022(令和4)年2月26日(土) 晴

 “キングカズ”こと三浦知良選手は、今シーズン、約16年在籍したJ2横浜FCを離れ、三重県鈴鹿市に本拠地を置く日本フットボールリーグ(JFL)の鈴鹿ポイントゲッターズに移籍しました。
 鈴鹿ポイントゲッターズは、兄である三浦泰年氏が監督を務めるチームです。移籍を望むカズに対しては、Jリーグから地域リーグまで実に9チームが獲得に名乗りを上げました。

 ホームページにカズのインタビューがあったので、転記します。
 「全チームのプレゼンを自分で受けて、いくつかのチームで迷いました。プレゼンを受けるたびに、それが新鮮でよく見えるんですよ。でも、3日間ぐらい何も考えずに過ごすと、少し醒めてまた公平に見えてくるようになる。その結果、この街に住んでみたいな、練習はこうしてやってとイメージがわくチームが最終的には3つぐらい残りました。
 でも、冷静になって、去年、俺が横浜FCにいて一番悔しかったことを思い出して、重要なことは何かと考えると、やっぱり監督であり、継続して試合に出場できるということだった。家族とか、住む環境とか、そういうことは除外して、サッカーが一番できるのはどこか、使われる可能性はどれぐらいあるのかを考えて、それを最も感じた鈴鹿に決めました。
 中には、全試合出てほしいというチームもあったし、海外のチームからも打診されたけど、これからチームを強くして、一緒につくっていく、成長していくというチームのほうがいいと思った。村おこしじゃないけど、その点もすごく大事でした」

 「ただ、一番大変なのは、やっぱり監督です。俺じゃなくてヤスさんですよ。俺を使う監督が一番大変だと思うよ。横浜FCでもそうだけど、俺の存在というのはみんなにとってストレスだから。いい面もあるけど、監督にとってはストレスだからね。どうやって使おうかということを考えなきゃいけないけど、選手は30人ぐらいいるわけで、ひとりのことをそんなに考えてられるもんじゃないから。俺が出場することをクラブは望んでいるし、社会もそう望んでいる部分もあるわけで、いい意味でも悪い意味でも、俺って人間はみんなのストレスだからね。僕自身が一番ストレスがないです(笑)。僕が一番楽ですよ」

 「今回、レンタル移籍になったけど、自分の中では、レンタルだろうと、完全移籍だろうと何が違うんだというのがありました。どこのチームとも交渉の段階でレンタルか完全かという話は一切してない。どっちみち、どこに行っても、もう1年勝負だと思っていたから。そのクラブが求める結果、そのクラブが掲げる目標を達成できなければ終わりだろうなという気持ちでこの1年を戦おうと思っているから。
 横浜FCに対しても、戻れるかもしれないなんて図々しいことを思って辞めさせてほしいとは言ってないですから。オーナーに『違うチームに行きたい』と言ったときには、もうそれなりに覚悟して言っているわけです。自分は、その覚悟を持ってないと次の場所では戦えないですから」

 鈴鹿PGは、昨シーズンをJFL4位で終えました。J3への要件はすでに満たしており、今季、上位2チームに入れば、自力昇格できます。

 さて、そのカズ選手が所属する鈴鹿PGとFC岐阜セカンドとの練習試合が、三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で行われることを知り、鈴鹿まで行ってみることにしました。
 現地まで車で行くのが手っ取り早いですが、鈴鹿の町をサイクリングしてみたかったので、無料駐車場あり、目的地まで適度に距離がある石垣池公園・AGF鈴鹿陸上競技場に車を停めることにしました。

 ちょうど10時にキャノンデール・ジキルで出発。
 鈴鹿サーキット前の道を通り、40分ほどで「三重交通グループ スポーツの杜 鈴鹿」に到着。
 元は三重県営鈴鹿スポーツガーデンネーミングライツにより今の名称になったようです。
 練習試合はメイングラウンドではなく、第2グラウンドで行われていました。天然芝ですが枯れていて土のような色でした。

 試合は10時から始まっていたため、私が着いたときには、前半の終わり頃で、既にカズ選手は退いた後でした。
 試合中のピッチの周りをジャージ姿の2人がジョギングをしていました。一人はカズ選手、もう一人は武田修宏さんです。二人はヴェルディ川崎時代の盟友です。武田さんは鈴鹿PGの選手を指導するために、自費で東京から駆けつけているとのこと。
 ギャラリーの目線は試合よりもカズ選手と武田さん。二人が観客の前を通るたびにシャッター音が鳴ります。「カズ~!」「武田さ~ん!」と遠慮がちに声をかける人もいます。二人は手を振って応えてくれます。

 観客がぞろぞろ動き始めたのでどうしたのかと思ったら、グラウンドの隅で、大勢の報道陣がカズ選手を取り囲んでいました。
 実は本日2月26日は、カズ選手の55回目の誕生日です。
 結構長い取材でした。
 それが終わると、またしても“民族大移動”が始まりました。カズ選手がグラウンドから引き上げるためです。
 サインや写真を求めたり、誕生日プレゼントを渡す人もいました。
 カズ選手は手際よく応じていました。
 スマホにサインを求めた人には「これには書けないよ」と。
 カズ選手がこんなにもサービス精神が旺盛だとは!
 私も目の前で写真を撮ることができました。コロナ禍でマスクをしていたのがちょっと残念ですが。

 グラウンドを離れ、出入口近くで帰り支度をしていたら、見学にやって来た2人組の女性から
 「試合はどこですか?」
 「試合はまだやってますけど、カズ選手はもう引き上げましたよ」
 残念がっていましたが、グラウンドに向かっていきました。
 55歳の現役プロサッカー選手には人々を引きつけ、魅了する、すごい力があります。JFLの舞台でも活躍して欲しいです。

 帰りは中ノ川沿いを走り、北上して、石垣池公園近くのラーメン屋『一歩』に入りました。
 古びた店でちょっと汚い感じもしましたが、店主は若そうに見えたので、おそらく古い店舗を引き継いで始めたのではないでしょうか。
 注文した塩ラーメン(800円)は、麺もスープも、チャーシューもみんな美味しかったです。「ネギ油を入れていただくと、味変します」と店主が言われたそれを注ぐと、味に深みが増しました。人気店であることがわかります。

 お腹を満たしてから、白子海岸・白子港緑地までサイクリング。石垣池公園から車で帰宅しました。

使用自転車:cannondale Jekyll
走行距離:33.6km(累積1,144km)
走行時間:2時間01分
所要時間:3時間55分(午前10時~午後1時55分)