■2021(令和3)年12月9日(木) 晴
突然の監督交代でした。
先日のファン感謝デーで、マッシモ・フィッカデンティ監督は続投への意欲を公言していました。それが急転直下、今季で退任し、新たに長谷川健太監督の就任が発表されたのです。
こんなに素早く監督交代ができるものなのでしょうか。
長谷川監督が11月にFC東京の監督を辞任したときに、グランパスの監督への打診していたのではないかと思います。
そして、フィッカデンティ監督に辞めてもらうことは既定路線だったと推測します。
どんな監督でも、功罪両面があります。
フィッカデンティ監督は、2019年シーズン途中で就任し、下位に低迷するグランパスをJ1に残留させました。2020年はリーグ3位に導き、9年ぶりにアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得。2021年はリーグ5位でしたが、YBCルヴァンカップで優勝しました。実に11年ぶりのタイトルをグランパスにもたらすとともに、21試合無失点と9試合連続無失点、連続無失点時間823分のJ1新記録を樹立しました。多大な功績を残したと言えるでしょう。
堅守の反面、得点力は見劣りしました。優勝した川崎フロンターレとは40点近くの差があります。攻撃の組み立てに課題がありました。
また、選手の入れ替えが少なく、ほぼメンバーが固定されていました。特にアカデミー出身の選手や、若手の出番が非常に限られていました。フィッカデンティ監督は「クオリティを落としたくない」と、若手起用に消極的です。
一方、長谷川新監督は、積極的に若手を登用するスタイルで、清水エスパルスでFW岡崎慎司、ガンバ大阪でFW宇佐美貴史や堂安律、FC東京でMF久保建英を育てました。と同時にガンバ大阪を2014(平成26)年に、Jリーグ、ヤマザキナビスコカップ(現ルヴァンカップ)、天皇杯の三冠を達成し、FC東京を2020(令和2)年にルヴァンカップ優勝に導くなど結果も残しています。
グランパスではDF吉田麻也以来、アカデミー出身者が主力に定着していません。移籍頼みの補強で、自前の戦力が育っていないチームです。
試合に勝利することと、若手を育成することとは、二律背反の面もあるでしょうが、長谷川監督には育成力とともにチームを勝利に導く手腕をグランパスでも発揮していただきたいと期待します。
ありがとう、マッシモ。
健太、グランパスをよろしく。