1122 曽爾高原

■2021(令和3)年11月15日(月) 晴

 朝7時30分発の近鉄アーバンライナーに乗車。
 前回乗車の教訓を生かし、車両の一番後ろの席をリザーブしました。
 月曜日のせいか結構席は埋まっています。私の隣の席もサラリーマンでした。神宮前から乗った名鉄電車も混んでいました。月曜日はやはり移動が多いので、たとえ早朝でも輪行は避けた方がよさそうです。

 8時58分、名張駅到着。
 駅東口に出ると、銅像がありました。誰だろう? 台座には「江戸川乱歩」の文字が。そうか、名張市江戸川乱歩生誕の地なんだ。

 「ミニベロですか。私もミニベロで旅をしてるんですよ」
 大きなリュックを背負った年配のおじさんに声をかけられました。
 「どこまで行くんですか?」
 「曽爾高原までです」
 「ほぉ! そうですか! 私もバスで行くところです」
 駅前には曽爾高原行きバス乗り場の案内がありました。

 さあ、出発。
 ところが、サイコンが動きません。
 自宅から神宮前駅に行く間も作動しませんでした。気温が低いからなのでしょうか。
 本体の方はしっかり文字が表示されていますので、センサーの方のボタン電池を交換しました。しばらく走ると感知するようになりました。

 名張川沿いから夏見橋を渡って青蓮寺川(しょうれんじがわ)を右手に見ながら坂道を走ります。
 青蓮寺ダム、青蓮寺湖が現れます。そして赤い橋が見えてきました。弁天橋です。
 ここで、橋は渡らず、左折しました。この道の方が幅が広かったので、県道81号名張曽爾線だと思ったのです。
 これが間違いでした。
 こちらは県道694号線だったのです。20分ほど走って集落があり、道沿いにあった観光案内板を見て、県道81号線ではないことがわかりました。
 せっかく上り坂を走ってきたのに、がっかり!
 弁天橋まで逆戻り。
 30分ぐらい、タイムロス。

 弁天橋の手前に県道81号と694号の標識がありました。分岐ではきちんと確認すべきです。反省。

 流れる水のきれいな青蓮寺川右岸を走ります。
 日本列島が北から南へ色づく季節。春に「桜前線」があり、秋に「紅葉前線」があります。
 見上げれば、まるで斧で断ち割ったかのような柱状の岩壁があります。その雄大さに魂消(たまげ)てしまいました。そして赤と黄色に色づいた山が目を楽しませてくれます。岩肌と紅葉の素晴らしい景色を写真に収めようとする写真愛好家があちこちにいます。ここは「香落渓(かおちだに)」というそうです。

 車がすれ違いできないほどの道幅の個所も多く、注意しないといけません。

 香落渓駐車場のトイレで一息。
 橋を渡って左岸へ。しばらく進むと、「奈良県」「曽爾村」の標識がありました。三重県名張市との県境です。

 くねくねした道が続きます。
 青空が広がっていますが、木陰に入ると、ヒンヤリします。

 集落が現れてきました。
 2つの橋を渡ったところに、「手打ちそば」と書かれた色鮮やかな黄色いのれんが目に入りました。風情ある日本家屋のお店です。もし時間があれば食べてみたいです。

 曽爾高原まで6kmの案内標識。
 あと少しだと思いたいところですが、県道に別れを告げたところからが、正念場です。激坂が待ち受けていました。覚悟はしていましたが、坂に対峙すると壁のように見えます。
 観光バスが3台続けて追い抜いていきます。1台は豊橋ナンバーでした。
 漕ぐのは諦めて、自転車を押して歩きます。

 曽爾高原ファームガーデンに到着。道の駅のような施設です。そこから先も、自転車に乗ったり歩いたりで、息を切らしながら進みます。

 県道から40分ほどかかって、ようやく標高720メートルの曽爾高原にたどり着きました。

 お~、こんな景色は今まで見たことがない。

 広さ38ヘクタール高原に、穂先が黄金色に色づいた高さ2メートルほどのススキが視界全体に広がっています。ススキは数本なら、なんともない草ですが、敷き詰めたように群生していると集団美を醸し出します。黄金の絨毯のようです。
 日没近くになると、夕陽に照らされて一帯が輝くように見えるそうです。散策路には夕刻にやってくる人たちのために、木製の照明が設置されています。

 時間があれば山頂まで行き、ススキの草原を見下ろしかったのですが、道を間違えたことでその余裕はありません。

 下りはほとんど漕ぐこともなく、たった8分で県道に出ました。行きは40分もかかったのに! よく登ってくることができたな、と改めて思わせる坂です。

 名張駅まで1時間少々。名張川まで一つも信号がない県道で、楽にスムーズに走れました。
 13時49分発、伊勢中川行き急行に乗車し、名古屋行き急行に乗り換え。
 近鉄蟹江駅で下車し、国道1号を自走。
 自宅に着いたときには、すっかり暗くなっていました。

使用自転車:BRUNO B-ant 406 Steel
走行距離:52.5km(累積783km)
走行時間:3時間11分
※サイコン不調で、計測できた距離と時間であるため、実際はこれ以上走っています。
所要時間:11時間(6時15分~17時15分)

<行程・交通費>
名鉄:神宮前6:46→名古屋6:55  230円
近鉄:名古屋7:30→名張8:58  3,060円(特急券含む)
   桔梗が丘13:49→伊勢中川14:41→近鉄蟹江15:54 1,470円
計4,760円