1056 第101回天皇杯2回戦(vs三菱自動車水島FC)

■2021(令和3)年6月9日(水) 晴

 昨年の天皇杯は、新型コロナウイルスの影響でJ1リーグ勢は準決勝から2チームが参加しただけでした。今年は従来どおり、J1も2回戦から出場します。

 天皇杯2回戦の相手は、岡山県代表で中国サッカーリーグの社会人チーム、三菱自動車水島FCです。

 試合会場は岐阜メモリアルセンター長良川競技場です。
 毎年1月には長良川競技場でぎふ新春マラソンに参加していました。コロナ禍でこの2年間は中止となり、久しぶりの長良川競技場です。

 ところで、なぜ、わざわざ岐阜で試合を行うのでしょうか? 疑問です。名古屋市港サッカー場ウェーブスタジアム刈谷あるいは瑞穂ラグビー場で行ってもよかったと思うのですが‥‥
 港サッカー場刈谷では、かつて天皇杯の試合を行ったこともあるのですから。

 この試合、J1リーグで2位につけるグランパスは、下のカテゴリー相手にリーグ戦と同じメンバーで行くのか、若手選手を多く起用するのか、興味をそそられました。
 結果、日本代表に招集されている中谷進之介選手の替わりに先発したアカデミー出身の藤井陽也選手以外は、主力メンバーがスタメンに並びました。

 試合は想定どおり、グランパスがボールを保持し、三菱水島FCがしのぐ形で進みます。

 三菱水島FCはチャンスはほとんどないものの、2人、3人で取り囲んだり、上手くパスをカットしたりと厳しい守備を見せます。グランパスサポーターにとっては攻めあぐねているように見え、得点チャンスを作れない、ヤキモキする時間が続きます。

 しかし前半36分、左サイド、タッチライン際からのFKに、センターバックの藤井陽也選手が高い打点のヘディングシュート。これがゴールに吸い込まれて、先制点を獲得しました。
 187cmの高い身長を活かした、公式戦初ゴールです。

 さらに、39分にPKを得ると、長澤和輝選手が右スミに決め、2-0で前半を終えました。

 後半開始早々、三菱水島FCがカウンターからゴール前に持ち込みシュート。ゴールマウスは捉えていましたが、GKランゲラック選手が横っ飛びでセーブしました。

 グランパスは55分に山﨑凌吾選手、阿部浩之選手、マテウス選手の3人を投入します。さらに62分にも若手の石田凌太郎選手が入りました。
 攻撃的な選手が活躍し、左サイドから相手を崩すと、山崎選手の折返しをマテウスが豪快に蹴り込んで3点目を挙げました。

 3点のビハインドとなった三菱水島FCでしたが、ボールを奪いに出るアグレッシブな姿勢を続けています。シュートにまで持ち込むシーンこそそれほど多くはありませんでしたが、名古屋をヒヤッとさせる場面もあった。

 しかし、グランパスは89分に阿部選手のスルーパスを石田選手がしっかり決め切って、公式戦初ゴールを挙げました。アカデミー出身の藤井、石田両選手が得点できたことは、とても嬉しい結果です。
 さらにアディショナルタイムマテウス選手が押し込んで5点目を奪いました。

 試合はそのまま5-0でグランパスが勝利し、3回戦進出を決めました。

 天皇杯はプロとアマチュア、カテゴリーの違うチームが同じ土俵で戦う舞台ですので、ジャイアントキリングがよく起こります。
 野球やバスケットボールなどでは、実力差やカテゴリーの違いが、そのまま試合結果に出ます。
 サッカーでは力の差があっても、ガチガチにゴール前を固めたり、ちょっとしたボールのこぼれ方からゴールを得たりして、格下のチームが勝つことがあります。
 この日も、横浜F・マリノスがアマチュアのホンダFCにPK戦で敗れたり、FC東京が順天堂大学に敗れたりしました。

 グランパスも過去、アマチュアチームに負けたことがあります。
 しかし、今日のグランパスはほぼベストの布陣で、格下相手でも一切手を抜かなかったと思います。相手の良さを理解し、自分たちに仕掛けてくるであろう戦術に対して最もリスクを負わない戦い方を講じたといえましょう。

 一方、三菱水島FCは格上相手に恐れることなく、勇敢に対し、健闘したと思います。チャレンジャーの姿勢を貫き立ち向かったのではないでしょうか。

 試合終了後、三菱水島FCの選手達はメインスタンド、そしてグランパスサポーターのいるゴール裏スタンドに挨拶に来ました。整列した三菱水島FCイレブンにもスタンドから大きな拍手が送られました。

<試合結果>
岐阜メモリアルセンター長良川競技場
5対0(前半2-0、後半3-0)
得点:【名古屋】①藤井(前36)、②長澤(前39)、③⑤マテウス(後19、46)、④石田(後44)、【三菱自動車水島FC】なし
観衆:1,886人
開始:午後6時
気温:29℃
主審:上田益也