◆2020(令和2)年10月31日(土) 晴
目覚まし時計を5時30分にセットしていましたが、アラームが鳴る前に目が覚めました。
民宿には嬉しいことにウォーターサーバーがあり、ボトルに水を補給しました。
朝食は6時40分からでお願いしていましたが、食堂に行くと宿泊客が何人もいました。やはりビジネスや現場作業の客が多いからなのでしょう。
朝食は、焼き魚、卵焼き、海苔、つくだ煮、漬け物、ご飯と味噌汁、普通の和食ですが、コーヒーか牛乳、お好みで菓子パンも付きます。
出発前、民宿の若女将に写真を撮ってもらいました。
朝から快晴です。
昨日と打って変わって暖かく、風もありません。絶好の走行日和です。
土庄港(とのしょうみなと)前にある「平和の群像」の前で、セルフタイマーを使って写真を撮りました。「二十四の瞳」に登場する12人の子供達と大石先生のブロンズ像です。平和と幸せを求める願いを込めて1956(昭和31)年に作られました。
次に土渕海峡。ギネス認定の世界一狭い海峡です。一番狭いところは幅9.93mです。一見するとただの狭い川のようですが、ちゃんと海流が流れています。
土庄町中心街から少し北にある宝生院に行きます。ここには国指定の特別天然記念物の真柏(シンパク)があります。
でも、シンパクって何?
初めて聞く植物の名称です。
調べてみると、「ひのき科ビャクシン属イブキ」という樹種で、元々は観賞用の盆栽だそうです。
この巨樹を見てしまうと、これが盆栽なの? と思ってしまいます。
古墳時代に応神天皇に植えられたといわれており、樹齢は1500年以上とされています。悠久の歴史が感じられます。
福田港に向かって、島北部の海岸線、県道253号線を走ります。
道路には大部港までの距離がペイントされています。
島の南部に比べると、静かでのどかな風景が続きます。小さな漁村が点在し、集落も小さく、観光地があるわけではありません。でも、のんびりしてほっこりします。
ただし、脚力が削られるようなアップダウンが多い道に変わりはありません。
道の駅大坂城残石記念公園に到着。
戦国時代の終わり、夏の陣・冬の陣で落城した大坂城を修築する際切り出され、使われることなく放置された石(通称、残念石)を中心に整備されています。施設には、小豆島の石丁場や採石当時の写真・古文書、石の運搬に使われた道具や用具類が展示されています。
数名のサイクリストがいました。熟年夫婦らしきペアもいます。しばらくすると、反時計回り走ってきた自転車集団がやって来て、アイスクリームを買って食べたりしていました。島の北部ではメインの休憩場所となりますので、誰もが寄るようです。何しろ北部ルートにはコンビニもありませんから。
さらに東進すると、大部港です。この港からは岡山県の日生(ひなせ)港へのフェリーが就航しています。
小豆島にはこの大部港を始め、福田港、坂手港、草壁港、池田港、土庄港と6つの主要な港があり、フェリーや高速船が本州や四国本土と行き来しています。
大部港から坂道を上ってすぐに、こぼれ美島展望台があります。
ここから見渡す瀬戸内海も絶景です。
写真を撮ろうとしていたら、ロードバイクの若者2人がやって来ました。
「ここ寄ってみる?」
黒いトレックと白いスペシャライズドを東屋に立てかけました。
ちょうどよいタイミングです。
「すいません。ちょっと写真を撮ってもらえませんか?」
「いいですよ」
スマホとデジカメで数枚シャッターを押してもらいました。
「かっこいいミニベロですね。あっ、ダブルレバーだ。これってクロモリですか?」
「どこのバイクですか?」
「クロモリです。ブルーノのちょっといい自転車で、ビーアントって言うんです。全国で25台だけ販売の限定車なんです。」
「どこから来られたんですか?」
「名古屋からです」
「えっ! 私も名古屋からです」
「こんなところで名古屋の人に出会うとは!!」
お互いにびっくりしました。
2人は千種区と昭和区在住。昨夜車で名古屋を出て、神戸港から夜行フェリーで今朝坂手港に着き、7時半に出発したとのこと。
きつい坂が多い東部を最初に走るようにするため、反時計回りでマメイチをするそうです。
1日で1周できる体力・脚力があるのは羨ましい。
「私は、時速15キロか20キロで2日かけて1周してるんですよ。還暦過ぎたおじさんですからね」
「そんな歳に見えないですね」
お世辞でも嬉しい言葉です。
しばし自転車談義をし、別れました。
お互い気をつけて走りましょう!
福田港まであと10km少々となりました。11時40分のフェリーに間に合いそうです。
突如、掘削された大きな山肌が現れました。
なに、これ!
石を採掘したあとのようです。
何とも荒涼とした景観で、サイクリングマップを見たら別名ミニグランドキャニオンと書かれていました。
なるほど、そんな風にも見えます。
キャンプ場や若干の民家を通り過ぎ、急な下り坂を一気に走ると、11時10分、福田港に到着。
フェリー出航まで30分。戸形ルートを省略して余裕が生まれ、結果オーライです。
「一周したんだ」という達成感と、旅の終わりの寂しさを感じます。
11時40分出港のフェリー「第三オリーブ丸」が着岸しました。さすがに土曜日です。昨日と違って多くの乗用車が下船してきます。自転車族も7、8人いました。
反対に姫路港に向かう自転車は私一人だけ、オートバイも1台だけ。行きと全く同じ状態です。
行きと同じく一番前の展望席に座り、民宿でもらった菓子パンを食べました。
バックパックの中身を整えていたら、サングラスを一度も使用していないことに気がつきました。サングラス越しに見るのがもったいないような景色が続いたからです。
午後1時20分過ぎ、姫路港に着岸。
山が迫り民家しか見えなかった福田港、工場や倉庫が林立する姫路港、その差に趣があります。
姫路駅に行く道すがらにあった「らぁ~めん京(みやこ)」にて、ちょっと遅めの昼食。京らぁ~めんを注文。豚骨醤油スープでバリカタの極細麺、自分好みの味でとても美味しかったです。
姫路駅のガード下を過ぎ、姫路城へ。
新幹線乗車までの時間で、ぜひ寄ってみようと思っていた世界文化遺産・国宝のお城です。
別名白鷺城は、その名のとおり白い漆喰が美しく、威風堂々の風格があります。城自体が立派なだけでなく、周辺に公園、姫路美術館、博物館、文学館などがあって、環境が素晴らしい。公園には桜がたくさんあり、春の景観は見事だと想像できます。
観光客も大勢います。土産物屋や売店も充実しています。
名古屋城にも金鯱横町ができましたが、姫路城には及びません。
姫路駅の上り線のホームからも、天守閣がよく見えます。姫路は城中心にできている町だと実感できます。
17時06分発、ひかり518号7号車最後列に乗車。車両内を見渡すとお客さんは私を含めて3人だけ。新大阪や京都からの乗車があっても3分の1ぐらいしか席は埋まっていません。「Go To トラベル」があっても、旅行客はまだまだ少ないようです。
名古屋駅に18時42分に到着し、在来線で金山駅へ。
金山駅から走り出したら、再びサイクルメーターが「0km」の表示のままに。行きも帰りも自宅と金山駅間は計測不能になりました。
帰ったらボタン電池を取り替えます。
サイクルメーターのトラブルはあったものの、2日間のマメイチは無事終了です。
使用自転車:BRUNO B-ant 406 Steel
2日目
走行距離:52.6km
走行時間:3時間51分
2日間合計
走行距離:103.9km+未計測距離約3km(累計距離300km)
走行時間:7時間14分+未計測時間あり
<交通費>
JR:名古屋市内~姫路 往復 9,680円
新幹線:名古屋~姫路 3,930円×2=7,860円
JR計17,540円
小豆島フェリー:姫路港~福田港(往復割引)
2,950円+自転車880円=3,830円
計21,370円
<宿泊費>
ビジネス民宿マルセ 1泊2食 6,200円
<飲食費>
1日目
昼食:木原食堂 そうめん(温) 400円
2日目
昼食:らぁ~めん京(みやこ) 京らぁ~めん 770円
<お土産等>
五層もなか本舗(姫路駅構内)
「姫路ロマン」200円×2個、「城白モナカ」200円×2個
=800円+外税64円=864円
道の駅大坂城残石記念公園 「道の駅記念切符」 180円
計2,214円
<経費合計>
29,784円