◆2020(令和2)年10月30日(金) 晴ときどき曇
ビワイチ(琵琶湖一周)
アワイチ(淡路島一周)
マメイチ(小豆島一周)
「○○一周サイクリング」の代表的コースです。
もちろん他にも、
サドイチ(佐渡島一周)
フジイチ(富士山一周)
カスイチ(霞ヶ浦一周)
ハマイチ(浜名湖一周)
などがありますが、最初の3つが、知名度、チャレンジのしやすさ、景観の魅力度、現地までの交通手段など、名古屋に住む私としては、3大一周コースだと思っています。
ビワイチとハマイチは10回以上経験し、昨年アワイチを初めて走り、今年はマメイチにチャレンジすることにしました。
当初、新型コロナ過で躊躇しましたが、自身の年齢や体力の衰えを考えると、今年行こうと決断しました。
人は多くの場合、「したこと」よりも「しなかったこと」を悔いるものです。
Go To Cycling!
10日間の天気予報をチェックし、2日間、そしてその前後に天候の崩れがない日を選び、10月30日(金)と31日(土)に決め、宿を予約し新幹線の切符を購入しました。
朝4時20分起床、身支度をして5時20分自宅発し、マイチャリで金山駅へ。
駅に近づいたとき、サイクルメーターを見たら、動いていない! 表示はしているのでセンサー側の電池切れでしょう。今さら家には戻れないのでメーターなしで行くしかありません。
ともあれ、金山駅6時15分発の電車に乗りました。
6時51分、名古屋始発、こだま761号13号車18列C席。この座席は、背後に輪行袋を置くことができるのです。
車内ではマスク着用、会話は控えめに、席を回転させて利用しない(向かい合わせにしない)ことが求められています。
車内で朝食、歯磨きを済ませました。
新大阪で8時04分発、さくら547号に乗り換え。ここでも最後列の席です。
初めて九州新幹線に乗りましたが、普通車でも4列なので座席幅に余裕がありますし、シート自体が豪華なつくりです。
姫路駅に8時33分着。
姫路港のフェリー乗り場まで自走です。
サイクルメーターを見たら動いていました。助かりました。駅から6.5km。
小豆島フェリー「第五オリーブ丸」に乗船する自転車は私一人でした。オートバイも1台です。
9時45分、姫路港出港。
1時間40分、41kmの少し長い船旅です。
乗船客は多くはありません。やはり新型コロナの影響でしょうか。3階客室の一番前の席に座り、ゆっくりながれる海や島々の景色を眺めたり、リクライニングを倒してくつろいでいたりしました。
11時25分、福田港着岸。
思ったより閑散としていました。
小豆島一周サイクリングマップを入手しようとサイクルオアシスに入りましたが誰もおらず、パンフレットもありません。
木原食堂という古びた飲食店の前に、荷物をたくさん積んだランドナーのような自転車が1台置いてあります。それを見ていたら、中からおばさんが出てきて、
「どうぞ、自転車はあそこへ置いてください」と道路を挟んで向かえにあるサイクルスタンドを指してくれました。
「店の前でもいいですか?」
「どうぞ」
その自転車の横に駐輪しました。
半世紀ぐらい経っているのではないかと思うような店内には、テーブルが3つ、カウンター席が2席あり、年配の先客が1人いました。その人が自転車の持ち主のようです。
「軽い物はありますか?」
うどんかそうめんがあるとのこと。温かいそうめんにしました。
作業員らしき男性2人が入店して客は4人になりました。
調度品も調理器具も年季が入っています。
設備更新することもなく、このおばさんの代で終わりかな、と察しました。
でも、そうめんは美味しかったです。税込み400円は安いです。
11時55分、マメイチの始まり。
島内唯一の国道、436号を南下します。
すぐに坂の洗礼に会いました。
フェリーから近づく島を見たとき、山がすぐに迫り、平地がないように見えたので、坂道ばかりだと覚悟していましたが、そのとおりでした。
小豆島は何となく愛知県の形に似ています。
三都半島が知多半島、田浦半島が渥美半島に当たる感じです。出発した福田港辺りは設楽町、南部の小豆島町役場が辺りが西三河、土庄町役場辺りが尾張・名古屋といった具合でしょうか。ですから、島の東側はアップダウンの連続で、トンネルもあるのです。
道路面には距離表示、道路脇には所々に「小豆島サイクリングロード」の標識があります。
最初のスポットはさぬき百景の一つ、福田海岸です。変化に富んだ海岸線が織りなす美しい眺望が眼前に広がります。
小豆島にはこうした展望台が何か所もあり、東屋かベンチ、そしてサイクルスタンドが設置されています。嬉しい配慮です。
アップダウンが続きます。激坂というわけではないのですが、何度も上り下りを繰り返しているとくたびれます。
南風台・希望の道で大阪ナンバーの軽ワゴン車が止まっていました。おじさんと若い男子で、明日もう2人と合流して4人でマメイチに挑戦するとのこと。ハッチバックを開けて中の自転車を見せてくれました。コルナゴのロードレーサーとカラクル・コージーのミニベロです。
「明日、どっかでくたばっていたら私らです」
関西人らしい、軽妙なノリで話してくれました。
小豆島は石の島です。
石材店が多く、沿道には石のオブジェがたくさん設置されています。
島で一番長いトンネルが見えてきました。橘トンネルです。この手前で右折すると大角鼻灯台へ、そのままトンネルを抜けると内海湾に出ます。
「内海」の地名は、愛知県では「うつみ」ですが、ここでは「うちのみ」と読みます。
トンネルに入る前に前照灯のスイッチを入れようとしたら、サイコンが再びに「0」のまま動かなくなっていました。また、計測不良か。
トンネルを抜け長い坂道を下ったあと、数字が動くようになりました。復活するまでに3kmぐらい走ったようです。このあと、結果的に翌日姫路駅に着くまでは計測を続けてくれました。
安田交差点を左折、田浦半島を南下します。
しばらく走ると、醤油の匂いがぷ~んとしてきました。
小豆島は醤油の島です。
ここ県道28号は「醤(ひしお)の郷通り」と呼ばれ、醤油製造会社が軒を並べています。醤油ソフトクリームの看板も見かけました。バス停には醤油の樽でできた待合所がありました。
交差点から7kmほどで岬の分教場に着きました。壺井栄の『二十四の瞳』の舞台となった田浦分校で、廃校後もそのまま保存されています。
その先に二十四の瞳映画村があります。
1986(昭和61)年の映画化の際に作られた町並みのオープンセットや壺井栄文学館があります。
時間がないのと入場料が790円かかるため、見学は諦めました。
サイクルスタンドがある駐車場にいたら、観光タクシーの運転手に話しかけられました。
私のミニベロを見て、
「こういう自転車が欲しいなあ。単車が買えるぐらいするでしょ?」
「そうですね。スクーターぐらいなら買えると思いますよ」
再び安田交差点まで戻り、西に向かいます。
ここからは平坦な道が続きます。交通量も増えました。
道の駅小豆島オリーブ公園。
観光バスも何台が止まっています。緑のジャージを着た中学生の集団もいます。
小豆島で一番観光客が多いのではないでしょうか。
オリーブ畑、オリーブ記念館、ギリシャ風車、魔女の宅急便のロケセットなど、とても広い公園です。
小高い丘からは、絵はがきのように美しい瀬戸内海の景色が眺望できます。
これは素晴らしい!
素敵な風景に感嘆しました。
予報では一日晴れマークでしたが、現実は雲が太陽を遮る時間が長く、しかも風が吹いて肌寒いです。陽が差すとホッとするくらい暖かく感じます。
道路標識に土庄港の文字が現れてきました。
本日の目的地が近づいてきたようです。
土庄は「とのしょう」と読みます。知らないと読めません。「つちしょう」か「どしょう」と読むと思っていました。
「エンジェルロード」の看板がありました。
土庄港まで残り2kmですが、午後4時前でしたので、寄ってみることにします。
「エンジェルロード(天使の散歩道)」は潮の満ち引きで現れたり消えたりする砂の道。干潮時には先にある余島まで砂の道がつながり、歩いて渡ることができます。大切な人と手をつないで渡ると願いが叶うといわれるロマンチックな場所で、願い事が書かれた木の札がたくさん吊り下げられていました。
「約束の展望台」に上ってみると鐘が設置されていて、エンジェルロードや港の様子が一望できます。
おじさんには縁遠い場所ですが、若い人たちには素敵なスポットでしょう。
観光案内所に入ったら、探していたサイクリングマップが2冊だけ残っていたので、1冊手に入れました。
今回の宿泊先を探すため、土庄町観光協会に問い合わせました。
一番に紹介されたのが、オーキドホテル。このホテルにはサイクルステーション併設されているからです。ただ、ホテルなので宿泊料金は少々高め。私としては安い宿で十分です。
次に紹介されたのが、そのホテルの近くにあるビジネス民宿マルセ。一泊二食で6,200円とリーズナブルなので、こちらに決めました。
午後4時半、チェックイン。
民宿マルセは、本館、新館、ニューポートと建物が別れていて、私は新館でした。一見、アパートのように見える2階建ての新しい建物で、設備もきれいです。
部屋は4畳半の和室でコタツが置いてあるのに、バス・トイレ・洗面は洋式と、和洋折衷の造りです。一人で泊まるにはこれで十分にくつろげます。バスタオル、歯磨き、トライヤーなど、一通り揃っていて、去年淡路島で泊まった旅館長尾屋より格段によい宿です。
午後6時からの夕食は「ニューポート」の1階食堂で取ります。建物が道路を挟んで別れているので雨のときはちょっと面倒だなと思います。
テーブル席には既に何組かの宿泊客が座っていました。
ビジネス民宿の看板のとおり、ビジネス客が多く、観光客は家族らしき一組と私だけのようです。
食事は刺身、マカロニサラダ、酢の物、筑前煮、佃煮、具だくさんの味噌汁など。ごく普通の民宿の夕食です。変わっていたのが温かいそうめんが出てきたことです。さすがそうめんの島だと思いました。
自室に戻って、入浴し、午後9時には布団に入りました。
使用自転車:BRUNO B-ant 406 Steel
1日目
走行距離:51.3km+未計測距離約3km
走行時間:3時間23分+未計測時間あり