0881 木曽岬町と鍋田川へ

◆2020(令和2)年5月3日(日) 曇ときどき晴

 人が少なく、近場で行きやすい場所は?

 大勢の人が集まりやすいコースや空間を避けるため、木曽岬町に行ってみることにしました。
 木曽岬町三重県なのですが、隣の桑名市とは木曽川を挟んで離れていて地理的には愛知県のような感じです。実際、郵便配達は隣の愛知県弥富市にある弥富郵便局が行い、また、NTT市外局番も弥富市と同じ0567を使用しています。

 昨日と同じルートで木曽川尾張大橋東詰まで行き、左折しました。
 水郷公園でトイレに入り一服。
 堤防沿いの道を南下します。
 曇り空で風もアゲンスト。少し肌寒いです。
 車はほとんど通りません。ただ、川の反対側は急な法面になっていて、もし強い風などでふらついて倒れたら、斜面を転がり落ちてケガをしてしまいます。ここは慎重に走行しましょう。

 南端まで来ると、ナガシマスパーランドのジェットコースターがよく見えます。
 新緑風橋は通行止めになっていて、その先の鍋田干拓へは行くことができません。
 鍋田川河口を眺めていたら、モーターボートが海に向かって走り抜けていきました。潮風を浴びて気持ちよさそうです。左手にマリーナがあり、たくさんのボートが停泊しています。
 「優雅なレジャーだなぁ~」

 今度は堤防沿いを北上し、夢岬橋を渡って国道23号を横断します。
 しばらく進むと、道路の両脇に並木が現れました。路面にピンクの花びらが落ちていて、これは桜並木だとわかりました。
 並木道は延々と続いています。かなりの距離があります。

 道路の左手に「鍋田川堤桜並木」の説明版を見つけました。それによると、愛知県との県境沿いに流れる一級河川鍋田川沿線に約4kmにわたり、ソメイヨシノを中心に約1,500本の桜が植えられているとのことです。
 淡い桃色の花をつける季節に訪れたら、道の両サイドの桜が重なって、見応えがある素晴らしい景色になると想像できます。
 調べてみると、三重県では伊勢神宮・内宮の桜に次いで第2位のお花見人気スポットだそうです。

 鍋田川いこいパークに数台の駐車場はありますが、近くには他に駐車場がほとんどないので、車で、バイクで、自転車で、ランニングで、徒歩で、動いて通りぬけながら観る桜スポットです。
 こんなに長い距離で桜のトンネルがあるところは少ないと思います。次の桜の季節にはぜひサイクリングで訪れてみたいものです。
 ただ、かなり交通量の多い道路沿いなので車には十分注意する必要があるでしょう。
 また、今日は左回りで木曽岬町を一周しましたが、堤防道路の状況や交通量を考えると、右回り(時計回り)で走った方が良さそうです。

 間崎橋を渡って愛知県に戻り、道なりに北上すると、三ツ又公園に辿り着きます。
 ここは芝桜がきれいに咲いていました。
 芝桜と言えば、愛知県では茶臼山が有名ですが、三ツ又公園は穴場スポットだといえるでしょう。

 帰り道、熱田高校の近くを走行中、日蓮宗のお寺の掲示板に「四表(しひょう)の静謐(せいひつ)を祈らん者か」という言葉が掲げられているのを見ました。
 これは、日蓮聖人が立正安国論において「汝 須らく一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を禱らん者か」と仰せの一節です。
 「一身の安堵」とは個人の幸福のこと、「四表」とは東西南北、つまり社会全体のこと、「静謐」とは静かで穏やかなことで、「四表の静謐」とは安穏な国土、簡単に言えば「周囲の平穏」「社会全体の平和」のことです。つまり、自分の幸福を願うのであれば、社会全体の平和も願う必要がある、ということです。

 「自分は若いし、基礎疾患もないし、関係ない。大丈夫」と新型コロナウィルスを簡単に考える人もいるかもしれませんが、それは間違いです。
 もし、自覚してない自分が誰かに感染させて、その人が重症化や死に至ったらどうでしょうか?
 また、自分自身が感染して体が蝕まれたらどうでしょうか?
 国も地方自治体も感染拡大を防ぐのに懸命の政策を行っています。企業や事業者は生き残るために必死の経営自助努力をしています。
 他人事ではなく自分のこととして、自身の幸福と平穏な世の中、当たり前の社会復元のため、一日も早い終息に向け、感染防止に協力すべきだと思います。

使用自転車:Panasonic POS チタンエンデュランスロード
走行距離:65.0km(累計距離1,483km)
走行時間:3時間30分
所要時間:4時間37分(7時53分~12時30分)