0872 新型コロナウイルスに打ち勝つ

◆2020(令和2)年4月16日(木) 晴

 天然痘、ペスト(黒死病)、コレラ、インフルエンザ、結核エイズ‥‥‥。
 これまで様々な感染症が多くの人々の命を奪い、歴史に巨大な影響を及ぼしてきました。しかし、人類はこれらの見えない敵に打ち勝ち、乗り越えてきました。
 世界は今、新型コロナウイルス感染症(COVID19)の脅威に震え上がっています。戦争に匹敵するほどの恐怖です。先が見えず、閉塞感と絶望感が蔓延しています。
 しかし、過去の歴史に照らし、人間の叡智は必ずや有効なワクチンを開発し、感染症を征圧できると期待しましょう。
 今は忍耐の時です。我慢の時です。

 コロナ終息の鍵は、一人一人の理解と行動変容です。
 とにかく外出を自粛し、約2メートルの社会的な距離を意識し、接触機会の8割減へ“できること”を実践することです。特に濃厚接触を回避しましょう。
 ただし、外での散歩、ジョギングは問題ありません。日に当たり体を動かすことが大切です。密閉、密集、密接を避け、賢く健康維持し、抵抗力を高めましょう。

 「コロナ疎開」なる言葉が出てきました。
 緊急事態宣言の対象となった都会から感染者の少ない地域へ移住するというものです。
 このような「疎開」は、移動先で周囲に感染させるリスクが増え、さらなる感染拡大の恐れがあるだけでなく、結局は、そのような行動を取った本人に感染が及ぶことになるでしょう。身勝手な行動は厳に慎んでもらいたいものです。

 悲愴感と不安感で落ち込んでいても、敵には勝てません。一人一人が高い意識を持ちながらも、笑顔を絶やさず、こまめに手洗いとうがいをしましょう。

 新型コロナウイルスは世界経済にも大打撃を与えています。人種差別や露骨な買い占め行動など人間心理への影響も計り知れません。
 しかし、今回の感染症は経済至上主義の世界を見直す作用もあるのではないでしょうか。世界中で移動制限が実施されたことに伴い、航空便がストップし、船舶や自動車での運行が減少したことで、かえって空気が浄化され、地球温暖化が一時的に歯止めがかかる可能性もあります。その結果、異常気象などが抑制されるかもしれません。
 コロナ過を克服した後、人類が経済最優先の成長主義を見直し、地球環境に配慮して自然と共生した生き方の拡大につながってほしいと思います。

【追記】
 本日、新型コロナウイルスの感染増加に対応する緊急事態宣言の対象地域が全都道府県に拡大されました。
 そして、国内で確認された感染者数が累計で1万人を超えました。