◆2020(令和2)年3月15日(日) 晴
鉄のGIOSさん企画の探訪あいちに参加しました。
上街道と中山道を走るコースです。
上街道は、江戸時代に尾張藩が独自に作った街道で、名古屋城東大手門を始点とし、太田の渡し(岐阜県可児市)で中山道と合流していました。距離は10里8丁(約40km)で、途中、小牧宿、善師野宿(犬山市)、土田宿(可児市)と3つの宿場町がありました。
上街道は、「木曽街道」、「小牧街道」、「御殿様街道」とも呼ばれており、また、犬山の楽田追分までは「稲置街道」あるいは「名古屋往還」、「犬山街道」とも呼ばれていました。
幹事の鉄のGIOSさんは、街道に造詣が深く、ルートを忠実に走ってくれるので、とても参考になります。
名古屋城正門前を参加者5人でスタートし、清水口で進路を北へ。稲置街道の石碑の前で集合写真を撮ります。
空は晴れ渡っています。
庄内川の人道橋を渡っているとき、正面に冠雪の御嶽山がくっきりと見えました。
県道102号線(名古屋犬山線)を北上します。
名鉄小牧駅付近は、古い建物が少しだけ残る旧道を通ります。
午前10時半前、昼食予定のブロンコビリー小牧田県店前に着きました。
その向かいは田縣神社ですが、境内には人だかりができていました。
法被姿のおじさんに聞いてみたら、10時半から祭事が始まるとのことです。
田縣神社が男性のシンボルを奉っていることで有名なのは知っていました。が、当地を訪れたのは初めてです。しかもこの日が「豊年祭」の当日だったとは!
豊年祭は、毎年3月15日に行われ、偶然にも探訪あいちと一致したことでこの奇祭に遭遇できたのでした。
この祭は、直径60センチ、長さ2メートル余り、重さ約280kgの「大男茎形(おおおわせがた、男性の性器)」を毎年新しく檜で作成します。それを厄男達が御輿に担ぎ、また、小ぶりな男根をかたどった檜を巫女たちが抱えて練り歩き、五穀豊穣、万物育成、子孫繁栄を祈願する祭です。
幟にもグロテスクな男根が描かれています。
女性(巫女)たちはどんな思いで小さな男根を抱きかかえているのでしょうか。
文字どおり“チンジ(珍事)”ですね。
ここでhbさんが合流。6人になりました。
hbさんは購入したばかりのスペシャライズドの「Venge(ヴェンジ) Pro」で参上。アルテグラDi2、ディスクブレーキ仕様の高級車で、80万円ぐらいするそうです。精悍なオールブラックで、いかにも速く走れそうなフォルム。すごいですね。
午前11時にブロンコビリーが開店し、ランチタイムです。
私は200gのビリーハンバーグランチを注文。チェーン店の割には味・量とも満足できる内容でした。
楽田駅辺りから、県道188号線(善師野西北野線)へ。細い裏道が続きます。
国道41号を越えた辺りから、鉄のGIOSさんがスピードアップ。私だけ小径車なので付いていくのに必死です。
「愛岐」交差点を左方向に行き、名鉄広見線の踏切を渡って、ペダルを一生懸命に回していたときです。
どれくらいスピードが出ているかなと思って下を見たら‥‥‥
ステムに取り付けてあったサイコンがないではありませんか!
どこかで外れて落ちてしまったようです。
元々、以前のミニベロから付け替えて、台座が緩かったので、高速走行と振動のため抜け落ちたようです。
自分一人なら引き返して探すところですが、皆さんに迷惑がかかるのでサイコンは諦めました。
菅刈(すげかり)のファミリーマートでトイレ休憩。
その先、国道41号のガードを潜ったところにあるのが、土田城跡です。「どた」と読みます。知らないと、ふつうは「つちだ」と読んでしまいますよね。
織田信長の母である土田御前の生誕地といわれている城跡です。
中山道に合流し、木曽川渡し場遊歩道へ。河津桜が咲く先には木曽川があり、対岸は太田宿です。
伏見宿から御嵩宿へ自転車を進めます。
到着した名鉄御嵩駅前は、人通りもほとんどなく、静かなところでした。
中山道御嵩宿商家竹屋前に行ってみたら、あれっ! 臨時休館!
新型コロナウイルスの影響がここにもありました。
やむなく商家前で記念撮影。そして、ここで解散です。
帰りは御嵩駅から輪行です。
今日の目的の一つが、名鉄広見線に乗ることでした。犬山駅から先に乗車したことがなかったので、鉄道好きの私としては、始発・終着駅の御嵩駅から新可児駅を経て犬山駅までを全線体験できる絶好の機会です。
広見線の線名は可児市の母体の一つ広見町にちなむ名称です。
広見町は1955年に今渡町、土田村、久々利村、平牧村、春里村、帷子村が合併して可児郡可児町となり、可児町は1982年に市制を施行し、可児市が誕生しました。
御嵩駅は駅員のいない無人駅で、駅舎は御嵩町観光案内所となっています。自動券売機はありますが、manaca(マナカ)は使えません。
日中は毎時29分と59分の1時間に2本の運行です。
13時59分の電車に乗車しようと、慌てて輪行袋に自転車を詰めました。しかし、これが災いの元でした。
電車に駆け込んでからリュックサックの中を確認したら、輪行袋のケースがありません。
もしかして駅に忘れてきた?
次の御嵩口駅で降り、自転車を置いて、歩いて御嵩駅に戻りました。幸い、御嵩口駅と御嵩駅は600メートルしか離れていないので助かりました。
やはり、袋詰め作業をしていた場所に落ちていました。
結局、御嵩口駅に再び戻って、30分後の電車に乗ることに。ゆっくり作業して御嵩駅14時29分発の電車に乗るべきでした。
2両編成のワンマン電車は単線を走ります。
乗客は数名、車内はがらんとしています。御嵩駅にあった「乗って残そう広見線」のスタンプの意味がわかります。
新可児駅で中部国際空港行き普通電車に乗り換えます。新可児駅は市制施行後、新広見駅(東濃鉄道時代は広見駅)から改名したものです。
犬山駅で特急に、神宮前駅で準急に乗り換えて堀田駅に15時46分着。1時間17分の電車旅でした。
【サイクリングコース】
名古屋城正門前(午前8時50分)⇒ 清水口 ⇒ 小牧宿 ⇒ 田縣神社〔豊年祭見学、昼食〕 ⇒ 楽田追分 ⇒ 善師野宿 ⇒ 土田宿 ⇒ 太田の渡し ⇒ 伏見宿 ⇒ 御嵩宿(御嵩駅)・解散(午後1時40分)
距離:48.3km
獲得標高:400m
所要時間:4時間50分
使用自転車:BRUNO B-ant 406 Steel
走行距離:58.7km(累計685km)
走行時間:3時間
【経費】
電車賃:名鉄御嵩駅~堀田駅 1,140円
昼食代:ブロンコビリー小牧田県店
ビリーハンバーグランチ200g 792円(税抜き720円)
お土産:御嵩町観光案内所(名鉄御嵩駅構内)
才蔵ミーモくんクッキー 200円(税込み)
【参加者】
幹事(鉄のGIOSさん)、かむひあ~さん、くらぽんさん、白のトレックさん、hbさん、まつぼっクリ、 計6人
【参加者の声】
<かむひあ~さん>
幹事さん、参加された皆さん楽しいライドありがとうございました。
雨のリベンジのおかげで、田縣神社の有名な祭礼を体験出来、幸運でした。
帰路、愛知県に入った所で少し雨に濡れました。
次回も楽しみにしています。
<くらぽんさん>
幹事さん、参加されたみなさん、ありがとうございました。
ゴールの御嵩宿では、商家竹屋は新型コロナ感染の影響による臨時閉館で見学できず残念でしたが、格子戸の桟に飾ってある雛人形に出会えました。まるでポールダンスしてるみたい!