■2019(平成31)年4月14日(日) 曇のち雨
年を重ねることが逆に良い方向へ変化することもあります。
今が、これまでで一番楽しいとき、と実感できるのが一番幸せです。
でも、もっと大事なのはこれから。
生き生きとした先輩に会うと、自分も心がシャキッとします。
前向きに生きる人は常に若々しい。
何歳になっても、新しい何かに挑戦する人は、若々しく生きていけます。
2050年には世界の6人に1人が65歳以上の高齢者になるといわれます。
高齢社会を自分らしく、どう生きていくか。
外見は老けても、生涯青春の心で。
岐阜県中津川市(旧坂下町)の椛(はな)の湖畔で開催された全国還暦マラソンの「還暦の部」に参加しました。基本的に還暦以上のシニアの大会です。実は、4月生まれの私は、昨年も還暦の部に参加できたのですが、この大会の存在を知らなくて、今年が初参加なのです。もう少し早く大会情報を知っていれば、2年続けて還暦の部に出場できたのですが‥‥‥残念。
「人違いだったら、ごめんなさい。もしかして、松下さん?」
「ええ、そうです。あっ、浜中さんですか?」
ホノルルマラソンで知り合いになった、各務原市の浜中好美さんでした。
79歳(昭和15年生まれ)になったそうです。
1984年(昭和59年)の第12回ホノルルマラソンのとき44歳でしたから、もう、35年経ったのですね。今も元気で走っている姿を確認できて嬉しく思います。
「この3月に退職して、この大会に初めての参加です」
私も近況をお話ししました。
さらに、名簿を見ていたら、「井上淑」さんの名前も発見しました。昭和9年生まれですから、85歳です。1994年(平成6年)のサロマ湖ウルトラマラソンで出会ってから、25年経ちました。お目にかかることはできませんでしたが、大会に出場されているのは何よりです。
椛の湖畔の桜は満開でした。名古屋の桜は散ってしまいましたが、標高が少し高いので開花が遅いのです。
湖畔を1周し、田園地帯を往復、再び湖畔を1周する6kmのコースです。2km過ぎからの下り、そして4km手前からの上りとなる坂はきついですが、全体的には走りやすいコースだと思います。
スタート時刻の10時頃から雨が降る予報でしたが、幸いレース中は持ちました。
最高齢は86歳、そして5年、10年、20年と連続参加の方の表彰もありました。私も連続出場を目指して頑張りたいと思います。
大会終了後、ちょうど帰り道なので、以前から気になっていた苗木城跡に寄ってみました。
苗木城跡は『絶景!山城ベスト10』で第1位に選ばれた、今注目の城跡です。
実際に山の上に築かれた石垣を目の当たりにして、よくもまあ、こんな巨大な石を積み上げたものだ、と感嘆しました。
重機もクレーンもない時代に、どうやって山の上まで運んだのでしょうか?
なぜ、こんな山の上に城を造ったのでしょうか?
それに、生活のための水はどうしたのか?
おしっこやウンコの処理はどうしたのでしょうか?
人間の力の偉大さと不可思議さに思いが巡りました。
山頂に作られた展望台からは360度のパノラマが広がります。木曽川の流れ、恵那山の姿は絶景でした。展望台脇に立つ1本の桜も見事でした。
雨が降り出さなければもう少し滞在したいところです。
機会をみて、また訪れたいと思います。
種目:還暦の部(6km)
記録:34分41秒
順位:男子17位(エントリー26人)
(全体で参加者約200人)
使用シューズ:asics TARTHER NOVA