■2019(平成31)年4月7日(日) 晴
昨年までのロングライド知多半島から、木曽三川を巡るコースに変わりました。
知多半島はサイクリストの皆さんはよく走っているので、大会として参加するには違うコースがいいという意見があったからです。私自身、木曽三川を走った経験はあまりないので、とても新鮮です。
稲沢市祖父江町のワイルドネイチャープラザに集まったサイクリストは約90名。多くはロング(147km)かノーマル(84km)に参加します。私もノーマルにしようかとも思いましたが、年度終わりに仕事が忙しく(実際、休日出勤も何日かやりました。)、全く自転車に乗っていなかったので、ショートコース(67km)を走ることにしました。
午前8時にスタートし、ロングとショートは木曽川左岸を北上、ノーマルは南下します。
走り始めてすぐに、後から声をかけられました。
「ロングですか?」
「いえ、ショートですよ」
「久々に走るんで‥‥‥」
クロスバイクのその男性は、私のあとを最後まで追走しました。
私は、ガーミンもスマホも持ってないし、コースがよくわからないので、付いてこられても困るんだけど‥‥‥
堤防道路は思いの外、交通量が多いです。特に濃尾大橋を過ぎてから、木曽川橋を渡り、右岸を南下するまで、ずっと多かったように思います。たまにクラクションを鳴らされると冷やっとします。逃げるスペースがないので怖いです。
前には78歳の久野さんが走っています。その年で、よくあんなスピードで走れるな、感心します。
堤防道路から下の道に分岐するところに、間宮事務局長と吉川さんが立っていて、右折して下の道に行くように案内してくれました。どうもそのまま真っ直ぐ行ってしまう参加者が多かったようです。
そこから先は、2人のあとを付いて行くことにしました。私の後に付いてきた男性も一緒です。
道を知っていれば、単独で行ってしまうところですが、今日のところは、
「急がば回れ」
です。道に迷って右往左往するよりも、わかっている人に同行するのが安心です。
「急がば回れ」の語源となったのが、室町時代の歌人、宗長の短歌です。
「もののふの 矢橋(やばせ)の船は
速けれど 急がば回れ 瀬田の長橋」
「もののふ」は、武勇をもって主君に仕え、戦場で戦う人のこと。つまり「武士」です。
琵琶湖を船で渡ると速いけれど比叡山からの突風で船が転覆する危険があるので、急ぐならば回り道だけけれど瀬田の橋を渡った方が安全だという意味です。
時間はかかっても丁寧で確実な手段をとった方が物事を効率よく進めていくことができるのです。
南濃大橋を渡って右折、道の駅クレール平田でトイレ休憩。
私達以外にも沢山のサイクリストが一服していました。
長良川右岸、堤防道路下にある自転車道を走ります。大藪大橋の手前で左折し、輪之内町内の県道30号線を西進します。
福束大橋を越えると、三叉路を右折し、すぐに左折。養老鉄道の高架が見えてきました。これを潜り、烏江橋を渡って、牧田川右岸堤防道路を走ると、高田橋南交差点を左折します。
ここからしばらく養老鉄道を左手に見ながら、県道56号南濃関ヶ原線を走ります。この道はアップダウンが続き結構しんどいです。
前を行く間宮さんと吉川さんは、私より年上ですが、軽やかな走りです。うっかり気を抜くと置いてきぼりにされます。
沿線には養老の滝やこどもの国がある養老公園があり、満開をやや過ぎたものの、見応え十分の桜も目に入ります。
福岡大橋を渡り、海津市役所を過ぎたところで、間宮さんと吉川さんが「お千代保稲荷に寄っていくから」と言って、別れることになりました。2人はいつも寄り道して、ランチを食べていくのを常としています。
長良川と木曽川に架かる東海大橋を渡って、左に曲がると、ゴールまでもう少し。
後ろを振り返ってみると、例の男性がいません。
あれっ。どうしたんだろう。
知らない間に離れてしまって、単独走行をしていたようです。
ワイルドネイチャープラザに戻って、ゴールの記帳をしたら、ショートコースで3番目でした。ノーマルコースでも数人帰っていました。速いですね。
だいたいコースがつかめましたから、来年はノーマルコースを走ってみたいと思います。
使用自転車:Panasonic POS チタンエンデュランスロード
走行距離:68.4km
走行時間:3時間07分
所要時間:3時間32分(8時~11時32分)