0738 新しい年度、新しい元号

■2019(平成31)年4月1日(月) 晴

 乗る電車の時間、降りる駅が変わって、勤務先も変わると、戸惑いがあります。
 今までより起きる時間も20分遅くなり、ゆとりができました。

 新しい職場での主たる担当業務は、経理と備品管理です。今まで経験のない業務で、不安があります。還暦を過ぎて新しいことを覚えなければならないのは、負担でもあります。反面、新しいことに挑戦すると、心が前向きになります。

 新しい元号が発表されました。
 「令和(れいわ)」
 「大化」から248番目の元号となります。
 平成31年4月30日から令和元年5月1日へ。
 日を跨いで元号が変わりますが、世の中や自分自身が何か変わるわけではありません。
 多少気分が変わるのかもしれませんが。

 そもそも元号は必要なのでしょうか?
 賛否両論あるところです。
 私は、元号自体は否定しません。
 しかし、これからは西暦を主体として欲しいと思います。

 5月以降、令和になってから、例えば、大阪万博は今から何年前に開催されたのか、計算してみましょう。
 元号ですと、昭和45年から昭和63年までが18年、平成が30年、令和が1年。これを足して49年前となります。
 これが西暦なら、2019年から1970年を引いて49年。引き算で簡単にわかります。

 生年月日も同じです。大正○○年生まれは何歳になるでしょうか。元号ですと何年経過したかが簡単にはわかりません。換算が複雑で、早見表が必要です。

 また、単に「10年」と言ったとき、2010年なのか、平成10年なのか、混乱を招きます。10年後、令和10年となったときは、さらに迷ってしまいます。

 コンピューターなど各種システムの変更も、面倒で費用もかかります。印刷物も新しく刷り直したり、無駄になってしまうものも出てくるでしょう。

 愛知県庁では、今年1月15日の通知で文書の発出日などは元号を原則としつつ、本文中で期間や期限を表記する場合には西暦併記(西暦を括弧書き)を可能としました。期間を表記する場合、平成と令和、さらに昭和が混在するとわかりにくいです。利便性と行政サービスを考えれば、当然と言えるでしょう。

 運転免許証の有効期限については、西暦と元号を併記することになりました。外国人の免許保有者の増加などを理由に、よりわかりやすくするのが目的だそうです。

 ただ、元号は新しい時代の希望や理想を文字で表したもので、そのときに相応しいものとして定めているものです。
 西暦を基本としつつも、時々に応じて元号を使用すればよいのではないでしょうか。

 明治は維新、大正はデモクラシーとロマン、昭和は戦争と経済成長、平成は戦争がなかった時代(平和な時代)と、それぞれイメージがあると言えるでしょう。
 そして「令和」には「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が込められているとのことです。
 新しい時代が、人々が大きな花を咲かせ、希望に満ちあふれたものになって欲しいものです。