■2019(平成31)年2月10日(日) 晴
ゼッケン(ナンバーカード)には不思議な力があります。
ゼッケンを胸に付けると、気持ちが引き締まり、高揚感が湧いてきます。不安があっても、乗り越える力をサポートしてくれるような気がします。
今年のかきつばたマラソンのゼッケンについていた記録計測用チップは、今までに見たことがない、薄いスポンジのような形状のものでした。
計測チップは、株式会社ランナーズが1996年(平成8年)に導入したのが最初でした。当初はシューズに装着するものでしたが、その後、ゼッケンに付けるタイプが登場しました。現在では、シューズへの装着の手間を考慮してか、ゼッケン装着タイプが主流になっています。いずれも、チップはゴール後必ず回収されます。
しかし、本日のチップは回収不要なのです。これなら返却忘れの心配がありません。主催者も手間が省けます。技術はどんどん進化しています。
本日は快晴。でも、非常に強い風が吹いていて、とても寒いです。
かきつばたマラソンには5回目の参加ですが、毎回も公園内から外周道路に出るまでのコースが若干変わりました。
また、陸上競技場のトラックが改修され、この大会で初めて供用されます。真新しい全天候走路は、クッションがある感じで気持ちが良いです。
10時25分、10kmの部招集時間です。
「~45分」
「45分~60分」
「60分~」
参加者は3つの自己申告ボードの前に並びます。
私は「60分~」にしました。
右膝に痛みがあり、胃腸の調子も芳しくないからです。
10時40分、不安を抱えてスタート。
膝への衝撃を少しでも緩和できるよう、大股にせず、ゆっくり走ります。当然スピードは出ません。逢妻川河川敷のコースへの下り坂は足への負担が増しました。ここのコースは、石畳や煉瓦造りの路面が数か所あり、余計に足への負担があります。ただ、河川敷の土の道はありがたく感じます。
今までと違い、どんどん追い抜かれてしまいます。
人に負けても、自分に負けるな。
4km地点を通過したとき、24分30秒以上かかっていました。
これは、1時間を切るのも難しいな。
堤防道路に上がると、まともに強い向かい風。行く手を阻むような風。慎重に走っている上に、強風でさらにタイムが落ちました。
8km地点で49分。
これで、60分超えは確実となりました。
61分も危ういかも。
かつて、石田元犬山市長は、年齢と同じタイムで走ることが目標と語っていました。
50歳なら50分で、60歳なら60分で。
私はこれを目標としていますが、今回は達成できませんでした。
昨年より5分以上遅いタイムでした。
体調不良だけでなく、走力そのものが衰えたのかもしれません。
ゴール後、サブアリーナ2階の通路で着替えをしていたら、隣で同じく着替えをしていた年配の男性から話しかけられました。
「今日は、どうでしたか」
「あまり良くなかったです。1時間以上かかってしまいました」
昭和32年生まれ、61歳の男性ですが、54分で走れたそうです。50歳から走り始めてそのタイムは、もともと力があったのでしょう。その方の隣にいた男性は、68歳で51分だったそうです。若い頃から陸上競技をやっていたとのこと。
やはり、10代のときに全く運動をしていなかった自分とは、基本的な体力、脚力が違うのですね。
部門:10km一般男子3部(50歳以上の部)
記録:60分49秒
部門順位:407人中286位
男女別総合順位:1151人中859位
使用シューズ:asics TARTHERZEAL TS2