●2016(平成28)年11月3日(木・文化の日) 晴時々曇
「J2降格が決まっている湘南に敗れるようではJ1に残る資格はない」
小川佳純選手の言葉どおり、グランパスにJ1残留の資格はありませんでした。
Jリーグ創設時のオリジナル10の誇りもむなしく、あっけなく湘南に3対1と完敗し、残留を争う他会場の試合結果を待つまでもなく、J2降格が決まってしまいました。
最後の試合も今季のグランパスを象徴するような試合でした。前半4分に山田直樹選手にミドルシュートを簡単に決められ、早々に失点。失う物がない湘南がのびのびとプレーしているのに対し、グランパスはプレッシャーのためかぎこちなく、連携もチグハグです。さらに追加点を奪われ、前半だけで2失点。この時点で降格だと諦めました。
後半、PKで1点を返し、攻撃のリズムは良くなったものの、決定機をものにできず、3点目を決められてしまいました。
攻めても攻めてもゴールは遠い。守備はもろくも崩れてしまう。何度も何度も見てきたシーンです。
18,474人のチケット完売御礼のスタンドが、試合終了のホイッスルと同時に、シーンと静まりかえりました。
あまりにもあっけなく、降格が決まった瞬間でした。
なぜ、こんなことになってしまったのか。
外から見て感じることを一言で言えば、「バラバラ」、「一体感がない」と言うことです。
選手も、監督も、コーチ陣も、フロントも、スタッフも、まとまっていない。
スローガンは「信頼」だの、「愛されたいクラブ宣言」だの、「Love Grmpus」だの、「グランパスでひとつになる幸せ」だの、綺麗な言葉を並べていても、内実は団結した組織の体を成していない、と言うことです。
今の状態では、J2でも勝てません。
親会社であるトヨタ自動車の上層部は何を考えているのでしょうか。ファン・サポーターの声は聞こえないのでしょうか。
降格してしまったことは。今さらどうにもなりません。
同じ過ちを二度と繰り返さないように原因を解明し、きちんと公表すべきです。そして、経営陣、フロントは総退陣するとともに、早急に組織の立て直しを図り、来シーズンの備えてもらいたいものです。