●2016(平成28)年10月16日(日) 晴
昨年同様、秋晴れの絶好のサイクリング日和です。ただ、今年は最初から最後まで風が強く、それも向かい風でした。
午前8時30分から30分ごとに参加番号順にスタート。私は第3グループで9時30分のスタートです。
1,400人も参加者がいると、カラフルなウェアやいろいろなタイプの自転車に目を奪われます。
浜田橋西交差点を曲がった緩い上り坂に救急車と消防車そして深谷産業のライトバンが止まっていました。パトカーもやって来ました。事故があったようです。車はなかったので、交通事故ではないようです。転倒事故でしょうか。
昨年も、コース上で2件の事故を目撃しましたが、千人以上も参加者がいると事故は必然のようです。十分注意して決して無理な走行はしないようにしましょう。
野田保育園北交差点は青信号の時間が短く、スタート後間もない地点なので、例年団子状態になって渋滞します。今年も15分以上待たされたでしょうか。
遠州灘の波が押し寄せる太平洋ロングビーチは、サーフィンのメッカ。波乗りに興じるサーファー達の車が海岸線の延々と並んでいます。なかには湘南ナンバーの車も停まっていて、わざわざここまで来るのか、と驚きました。
この季節でもビキニ姿の女性がいましたが、寒くないのでしょうか。
10時27分、第1チェックポイントの赤羽根の道の駅ロコステーションに到着。16.5km。アイスパインとバナナを頂きました。
ここから20km弱は国道42号とサイクリングロードを走ります。
渥美半島の先端、伊良湖岬にある恋路ヶ浜は、愛知県で一番の景勝地でしょう。「恋人の聖地」にも認定されており、名前負けしないロマンチックな観光地です。名前の由来として残る伝説では、1591年、この地を訪れた関白豊臣秀次が地元の美しい娘に一目惚れし、浜でむつまじく語り合う二人を見た地元住民が恋路ヶ浜と呼ぶようになったと言います。また、高貴な身分の男女が許されぬ恋がゆえに都を追放されこの地に暮らした事に因むという伝説もあります。
1898(明治31)年に伊良湖を訪れた民俗学者の柳田国男は、滞在記で「外海の岸は、昔より恋路が海」と記し、文豪島崎藤村も、恋路ヶ浜に漂着した椰子の実の話から「♪名も知らぬ 遠き島より流れよる 椰子の実ひとつ♪」と叙情詩を作りました。
ほとんどの参加者が自転車を停めて、太平洋の荒波を受けて湾曲した美しい海岸線が広がる恋路ヶ浜を、愛とロマンを感じながら眺めていました。
第2チェックポイント。34.8km。伊勢湾フェリーが目の前にある伊良湖エイドステーションで、プチトマトと栄養菓子バナナバーを頂きました。
知多半島が望める伊良湖海水浴場から先は、遮るものが何もない、6kmの平坦な直線道路です。潮風を受けて気持ちよく颯爽とペダルが回ります。
なぜか、南沙織の『潮風のメロディー』を口ずさんでいました。
潮風に吹かれると
想い出すあなたのこと
口笛を真似しても
夏の日はかえらないの
もうひとこと言われたら
恋人でいたのに
ひとりで歩く港
はじめてくちづけした日を
あなたも忘れずにいるかしら
作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平
(1971年10月)
45年前の歌謡曲が突然、頭に蘇って、どうしたことでしょう。歌は不思議です。曲を覚えていると歌詞が自然に出てくるのですから。
中部電力の火力発電所の辺りは砂利道やコンクリート舗装の荒れた道ですが、タイヤを25Cのシュワルベ・マラソンに取り替えたので、パンクを心配せずに安心して走ることができます。以前のコンチネンタルは1年の内に4回もパンクしましたから。
51.1km。昨年まではなかった福江の給水ポイントでトイレ休憩。公園が整備され、トイレもピカピカです。
第3チェックポイント。60.8km。昨年は宇津江の海水浴場でしたが、少し手前の江比間に変わっていました。ここではメロンを一切れ頂きました。渥美半島らしいサービスです。
午後1時40分、ゴール。風の影響で昨年より走行時間が余分にかかってしまいました。
ガラガラくじで3等賞のワイヤー錠が当たったのはラッキーです。
ゴール後のサービスで、あさり汁とキッチンカーでクレープを頂きました。ワッフルや鯛焼きなどスナック菓子のようなものばかりで、昨年のようなご飯ものがなかったのは残念です。
午後2時からはアズマ産業の伊美哲也社長による輪行講座があり、担いで歩く際に邪魔にならないペダルの位置、フレームに傷を付けないタイヤの固定の仕方、壁に立てかけて作業をしたほうが良いなど、とても参考になりました。
使用自転車:Panasonic POS クロモリロード
走行距離:69.1km
走行時間:3時間13分
所要時間:4時間10分