0104 山崎川JOG その12(人生の四季)

■2014(平成26)年11月3日(月・文化の日) 晴

 秋もすっかり深くなりました。
 山崎川の桜の木も緑は少なくなり、道端には枯れた葉が落ちています。
 風に冷たさを感じます。少し前まで太陽の陽を避けて木陰を走っていたのに、季節の移り変わりの早さを感じます。

 私も50代半ばとなり、人生の四季の変わり様を実感します。
 昔からよく言われることですが、人の一生は春夏秋冬で表現されます。人生は、青春、朱夏、白秋、玄冬と変わっていきます。

①    青春:16歳~20歳代
 春は緑の時期です。信号機は実際の色は「緑」なのに、「青」と言います。
 青春時代は、両親や周りの人達の援助を受けて、勉学にいそしみ、社会に出て、ひとり立ちをするための準備期間です。論語では、「志学(学を志す)」のときです。
 未熟さと勢いが同居し、希望と挫折感が錯綜し、自分の生きる道を試行錯誤する年代。作家の伊藤整は「人の生涯のうちいちばん美しくあるべき青春の季節は、おのずから最も生きるにむつかしい季節」と言っています。
 ちなみに『自転車ぎこぎこ』や『こぐこぐ自転車』の著者、伊藤礼氏は、伊藤整の子息です。
 フルマラソンで例えるなら、この時期は10km地点ぐらいを走っているところでしょう。
 でも、一番肝心なことは、スタートラインに立つことです。スタートラインに立たなければ、ドラマは始まりません。苦しみも歓びも実感できません。
 人生も、まずはこの世に生まれなければ、人生の四季を感じることができないのと同じです。

② 朱夏(しゅか):30歳代~40歳代
 夏は太陽の朱(赤)色。
 人生の真っ盛りのときです。
 この年代の前半(30代)は、新しい自分の家族を起し、子育てにおわれ、仕事をこなし、一人立ちする年代です。論語では、「立身(身を立てる、独立する)」のときです。
 朱夏後半(40代)は、今までの成果の刈り取りをする年代。論語では、「不惑(惑わず)」のときです。
 フルマラソンで言うなら、中間地点を過ぎ、30kmぐらいまでがこの時期でしょうか。エネルギーに満ち、走りに勢いがあります。

③ 白秋(はくしゅう):50歳代~60歳代
 五行思想で白色を秋に配色することから、白秋と言うそうです。
 詩人の北原白秋はここから名前をつけたそうです。論語では、50歳で「知天命(天命を知る)」、60歳で「従耳(耳に従う)」のときですが、現実には、天命をわきまえる人は僅かで、人の言葉を素直に聞くことは何歳になっても難しいことです。
 35kmの壁を乗り越え、40kmに至るときです。エリートランナーでも、市民ランナーでも、一番苦しく、正念場の所です。

④ 玄冬(げんとう):70歳代~
 玄冬の玄は黒という意味で、少し暗いイメージです。でも、玄人(くろうと)とも使われるように卓越したという意味の色です。
 論語では、「不超矩(矩を超えず)」のときです。思うままに振る舞っていて道を外れない、と言う意味です。
 残り2.195km。ラストスパートで力を振り絞っても良し。マイペースでゴールを目指しても良し。思うままに走れば良いでしょう。

使用シューズ:converse マキシムⅢ
走行距離:6.6km
所要時間:53分