0022 探訪あいち 平洲と常滑焼き歴史散策サイクリング

■2014(平成26)年2月22日(土) 晴

 2014年、私の第1弾の探訪あいちの企画です。

 当初、2月2日に開催予定が、雨や積雪のため2度も延期しての実施となりました。

 今日は快晴ですが、気温は低く、寒くなるでしょう。知多半島は三方を海に囲まれ、風が強い地域です。帰りは向かい風を覚悟しなければなりません。

 前日までの愛知県サイクリング協会ホームページの掲示板には8人の参加表明でしたが、10人がそろいました。Yoshiさんは平洲記念館からの参加のことでした。

 天白川堤防道路を走っていると、携帯電話が鳴りました。Yoshiさんからかな? と思っていたら、konさんからでした。突然ですが今から参加してもいいですか? とのこと。大高橋まで来ているとのことでしたので、名和の交差点で待ち合わせることとしました。

 konさんと合流し、平洲記念館に到着したのは9時40分頃でした。Yoshiさんの姿は見当たりませんでした。私たちの到着が遅れたため、先に行かれたのかな? 結局、Yoshiさんとは出会えませんでした。携帯電話の番号がわかっていれば、連絡が取れたのですが………申し訳なく思います。

東海市立平洲記念館・郷土資料館】
 細井平洲(ほそいへいしゅう)は、江戸時代の儒学者米沢藩(今の山形県米沢市)中興の祖と言われる上杉鷹山(うえすぎようざん)の師として、多くの教えを残しています。平洲は、享保13年(1728年)、尾張国知多郡平島村(今の愛知県東海市)に農家の二男として生まれました。
 上杉鷹山は有名ですが、師匠である平洲を知っている人は多くはありません。しかし、地元東海市では郷土の偉人として、「平洲小学校」「平洲中学校」などにその名を留めており、学問の神様として尊敬されています。(余談ですが、私の家内は「平洲小学校」の出身です。)

 細井平洲生誕の地にて、理事長さんは所用のため途中早退です。

 途中にあった歯科医院の看板は傑作です。坂をダンシングで上る2人のローディーのジャージの背中に「あらおデンタルクリニック」と書かれたゼッケンが描かれています。丘の上の信号を左折と案内されています。自転車乗りなら自然と目を引くに違いありません。

【マリーナりんくう】
 昨年4月にオープンした、大型モーターボートが係留できる施設です。我々庶民には縁のない場所ですが、ここからの景色は素晴らしく、対岸のセントレア、遠くには鈴鹿山系が望めます。雲一つない青空で、飛び立つ飛行機がくっきりと目に捉えられます。

 ここまでの道程で、『大蔵餅』や『めんたいパーク』がありましたが、すでに自分の企画した探訪あいちやaQsimさんの探訪あいちで入店していたので、今回はパスしました。

【陶彫のある商店街・からくり時計】
 陶彫のある商店街の中間地点にある「からくり時計」の広場では、露店がありました。参加者の中には饅頭を買っている人もいました。

 見覚えのある女性がいました。仕事上お付き合いのある常滑市役所の商工観光課のS課長です。集合写真のシャッターを押してもらいました。

 からくり時計は、1日4回、9時・12時・15時・17時に稼働します。
 正午、ロクロを回す陶芸家(男性)が現れます。からくり時計は北向きの設置されているため、今日のような晴天の日は逆行になって、良い写真は撮れません。

 とこなめ陶の森の見学も予定していましたが、空腹を満たす必要があったので、割愛となりました。

【やきもの散歩道散策】
 陶磁器会館に自転車を止め、やきもの散歩道Aコースに出発です。

 まずは、昼食。最近オープンした中華そばの『うーちゃんラーメン』にて。昔の工房を改装した店で、窯の残る趣のある造りです。
 私は、看板メニューのうーちゃんラーメン(890円)を注文。「うーちゃん」の「うー」は鰻のことです。ラーメンに鰻が付いているのは初めてです。隣店の『うなぎの中村屋』から取り寄せているようです。常滑のたまりを使ったあっさり系のスープで自分の好みの味ですが、量が少なかったので物足りない感じでした。
 そして一番問題なのが、時間がかかり過ぎたことです。10人全員に注文の品が提供されるまで30分近くかかりました。普通、ラーメンは短時間で提供されるものです。手際が悪いとしか言いようがありません。あまり待たされると美味しさも半減してしまいます。かなりのタイムロスでした。

 食後、やきもの散歩道のシンボル、巨大招き猫“とこにゃん”をバックに記念撮影。近くで見ると結構迫力があります。

 「だんご茶屋」の醤油だれの串団子(1本80円)は、美味しいです。多くの観光客がこの店のだんごを食べていました。

 土管坂は、やきもの散歩道を象徴する坂道。明治時代の土管と昭和初期の焼酎瓶が壁に積まれた常滑ならではの風景です。写真だと結構奥行きがあるように見えますが、実際は短い坂です。年に何回か撮影にくるという、一眼レフカメラを手にした男性によると、坂道に焼酎瓶の影が写った絵がベストショットのこと。

 「morrina」は器と暮らしの道具の店ですが、懐かしい実用自転車が2台、店先に置いてありました。1台は「Hattori ciycle」のヘッドマーク、初めて見るブランドです。その横にはGIANTのクロスバイクエスケープがありました。もう1台は「BS」のデカール、もちろん「Bridgestone」の実用自転車です。新聞配達で使用されていた代物だそうです。私たちの格好を見た店主から、どこから来たのか聞かれました。「南区からです」というと「カトーサイクルですか?」 ご主人自身もサイクリストでした。

 散歩道は約1.6kmで、廻船問屋瀧田家、登窯、ギャラリーやショップが数多くあり、もう少しゆっくりしていきたいところですが、時間も押し迫ってきたので、後半は早々に切り上げて帰路につくことにしました。

 復路はやはり向かい風に見舞われました。冷たい風で顔が冷えました。

【若き日の細井平洲像】
 星城大学の南に若き日の細井平洲像はあります。記念館正面に設置されている正座の壮年像と違い、左腰に短刀を差し、右手に書物を持った凜々しい姿の立像です。少し美少年過ぎるのではないでしょうか。

 さらに、聚楽園駅前には、細井平洲先生誕生の地の碑、「へいしゅうくん」のキャラクター、そして、平洲の教え「学(がく)、思(し)、行(こう)、相須(あいま)つ」のモニュメントがあります。これは、学び、考え、実行することが三つそろって、初めて学んだことになるということです。「学問するということは、知識を得るためだけのものではなく、学んだことを生活に生かして、よりよくしていくことが目的なのです」との教えです。

 予定より1時間以上遅れましたが、なんとか日の暮れないうちに無事ゴールできホッとしました。参加者の皆様、ありがとうございました。

<PS>
 解散後、kuwanaさんは今日のコースをもう一度回って、時間がなくて省略された陶の森資料館も寄って来たそうです。さすがにブルベで鍛えられている人はタフですね。私にはとてもそんな体力も気力もありません。

 kuwanaさんと私は、偶然にもPEARL iZUMiの全く同じモデルの赤いジャージでした。

《本日の参加者》
Focusの山田さん、kuwanaさん、tomaさん、理事長さん、菰野のカンさん、ビアンキノブコさん、追込職人さんら、幹事含め 計11人

《本日のコース》
日本ガイシスポーツプラザ(午前8時30分) → 千鳥橋 →〔県道55号〕→ 東海市立平洲記念館・郷土資料館 → 細井平洲生誕の地 → 新舞子マリンパーク → 大野町 →〔常滑街道〕→ マリーナりんくう → 陶彫のある商店街 → からくり時計 → やきもの散歩道散策[昼食] → <折り返し> → 知多運動公園 → 若き日の細井平洲像 → 日本ガイシスポーツプラザ(午後4時40分)

探訪あいちでの走行距離:約69km
所要時間:7時間10分
(本日の走行距離77.3km、走行時間3時間56分)